story 167 傷つかないような恋愛
葵「そんな事言われても困るよ・・・」
楓「俺、葵が好きだ。」
「もう後悔はしたくない。」
「絶対に幸せにするから!!」
「俺と付き合ってくれないか!?」
「い、今頃、そんな事言われたって・・・」
「困るよ・・・」
2003年 冬
時は少しだけ遡る。
学校にて。
楓「俺、今日葵に告白するから。」
拓也「その話、少し前にも聞いたようなぁ~。」
「今度は絶対!!」
「もう逃げない!!」
「後悔もしない!!」
「絶対に葵と付き合う!!」
「はい、はい。」
「木村君の気持ちは良く解った。」
「でもな、楓。」
「葵ちゃんには彼氏がいるんだぞ。」
「仲が悪い訳じゃねーし。」
「むしろ、うまく行ってんじゃねーのか!?」
「無謀だと思うけどな。」
「葵ちゃんはとっくに楓の事なんか忘れてるよ。」
「他人の事なんか気にしてられない!!」
「好きなんだからしょうがないだろ!!」
「絶対に葵を奪ってみせる!!」
「今までに楓がそこまで言う事なんて無かったもんな。」
「ってか、楓のそんな顔見るのも初めてだ。」
「頑張れよ。」
「じゃーそろそろ、俺も告白するかな。」
「もうジラすのも限界だ。」
「俺の方が変になりそうだからな。」
「玲奈と付き合って、思いっきり抱きしめてやる!!」
「はい、はい。」
「拓也は早く付き合えよ!!」
「ホントその余裕が、すげームカツク!!」
「あはっ。」
「玲奈を外から見るのも飽きたし。」
「そろそろ、自分のモノにするか。」
「か、勝手にしろよ・・・」
「ホントお前ってヤツは・・・」
そして、時は戻り・・・
楓と葵は・・・
葵「今更だよ・・・」
楓「本当はずっと逃げて来たんだと思う。」
「本気で人を好きにならなければ、傷つく事も無い。」
「表向きだけの好きに・・・」
「安心を求めていただけなのかもしれない。」
「葵と別れてからも色々な人を好きになって来た。」
「別れもあった。」
「でも、冷めた自分が何処かにいるんだよ。」
「傷つかないように恋愛をしている自分が・・・」
「好きと言う感情を何処かで止めている自分がいた。」
「でも、それは違ってた。」
「ホントはずっと葵が好きだったんだ。」
「気持ちのどこかで・・・ずっと葵を追いかけてた・・・」
「葵が好きだ!!」
「今だったら胸を張って言える!!」
「誰にも渡したくない!!」
「俺と一緒にいてくれないか!?」
葵「わ、私も・・・」
「や、やっぱり駄目・・・」
「藤代君を裏切る事は出来ない!!」
「木村君とは付き合えないよ・・・」