りょうの一期一会 -16ページ目

りょうの一期一会

ifs(イフス)連載中


story 167 傷つかないような恋愛






「そんな事言われても困るよ・・・」




「俺、葵が好きだ。」

「もう後悔はしたくない。」

「絶対に幸せにするから!!」

「俺と付き合ってくれないか!?」





「い、今頃、そんな事言われたって・・・」

「困るよ・・・」
















2003年 冬




時は少しだけ遡る。




学校にて。









「俺、今日葵に告白するから。」




拓也「その話、少し前にも聞いたようなぁ~。」




「今度は絶対!!」




「もう逃げない!!」




「後悔もしない!!」




「絶対に葵と付き合う!!」





「はい、はい。」

「木村君の気持ちは良く解った。」



「でもな、楓。」

「葵ちゃんには彼氏がいるんだぞ。」

「仲が悪い訳じゃねーし。」

「むしろ、うまく行ってんじゃねーのか!?」



「無謀だと思うけどな。」

「葵ちゃんはとっくに楓の事なんか忘れてるよ。」







「他人の事なんか気にしてられない!!」

「好きなんだからしょうがないだろ!!」

「絶対に葵を奪ってみせる!!」







「今までに楓がそこまで言う事なんて無かったもんな。」

「ってか、楓のそんな顔見るのも初めてだ。」

「頑張れよ。」





「じゃーそろそろ、俺も告白するかな。」

「もうジラすのも限界だ。」

「俺の方が変になりそうだからな。」







「玲奈と付き合って、思いっきり抱きしめてやる!!」




「はい、はい。」

「拓也は早く付き合えよ!!」

「ホントその余裕が、すげームカツク!!」





「あはっ。」

「玲奈を外から見るのも飽きたし。」

「そろそろ、自分のモノにするか。」






「か、勝手にしろよ・・・」

「ホントお前ってヤツは・・・」













そして、時は戻り・・・




楓と葵は・・・










「今更だよ・・・」



「本当はずっと逃げて来たんだと思う。」

「本気で人を好きにならなければ、傷つく事も無い。」




「表向きだけの好きに・・・」




「安心を求めていただけなのかもしれない。」





「葵と別れてからも色々な人を好きになって来た。」

「別れもあった。」




「でも、冷めた自分が何処かにいるんだよ。」

「傷つかないように恋愛をしている自分が・・・」





「好きと言う感情を何処かで止めている自分がいた。」




「でも、それは違ってた。」

「ホントはずっと葵が好きだったんだ。」

「気持ちのどこかで・・・ずっと葵を追いかけてた・・・」












「葵が好きだ!!」


「今だったら胸を張って言える!!」



「誰にも渡したくない!!」









「俺と一緒にいてくれないか!?」









「わ、私も・・・」









「や、やっぱり駄目・・・」

「藤代君を裏切る事は出来ない!!」


















「木村君とは付き合えないよ・・・」