story 168 遠い昔の話
葵「ご、ゴメン・・・」
楓「そんなに急いで考える事はないよ。」
「俺、待ってるから。」
「クリスマスの日にな。」
「葵と初めて待ち合わせした、あの時計台の下で待ってるから。」
「まだ2週間ほどある。」
「俺と付き合ってくれるなら、午後7時に来てくれ。」
「俺は葵が来るまで待ってるから。」
「いつまでも待ってるから!!」
「もう、あの頃には戻れないよ・・・」
「そんな事言われても困るよ・・・」
「最後にもう一度だけ言うよ。」
「俺、葵が好きだ。」
「誰にも渡したくない!!」
「ずっと一緒にいたい!!」
そう言って、楓はその場を離れる。
その頃
拓也は・・・
玲奈を抱きしめている。
拓也「凄く長かったよ・・・」
「この半年間が物凄く長かった・・・」
玲奈「・・・」
「もう離さない。」
「うん。」
「ずっと俺の側にいろよ。」
「うん。」
「玲奈・・・」
そして、二人の唇は重なり合う。
少し時は流れ
一護は・・・
未来を見ている。
一護(ま、また同じ未来・・・)
(なんなんだろう、あの少年は・・・)
(如月さんはずっとあの少年を見ている。)
(どういう関係なんだろう!?)
(えっ!?)
(葵「早くこっちにおいで。」)
(葵「そんなところにいてると危ないわよ。」)
(葵「さー早く。」)
拓也と玲奈は・・・
拓也「俺と初めて会った時の事、覚えてるか!?」
玲奈「うん。覚えてるよ。」
「凄くウザかった。」
「エヘッ。」
「玲奈は凄い言葉使いだったよな。」
「目障りなんだよ!!なんてな。」
「ご、ゴメンね・・・」
「本当はどう接していいか解らなかったんだ。」
「あんな風に言われる事なんて無かったし。」
「男なんて皆、軟弱者って見下してたから・・・」
「拓也くんに初めて告白された時、本当は嬉しかったんだよ。」
「なんであんな言い方してしまったんだろうって・・・」
「物凄く後悔した。」
「でも、不思議だよな。」
「今はこうしていられる。」
「遠い昔の事のように思えるよ。」
「私、変われたような気がするの。」
「拓也くん言ってたでしょ。」
「俺が変えてやるって。」
「今思えば、あの時付き合わなくて良かったかなって。」
「あの頃はまだ変われてなかったから・・・」
「こんなに男の人を好きになったのは初めて。」
「恋ってこんなに切なくて苦しいものだとは思わなかった。」
「胸が痛いんだ。」
「拓也くんを想うと胸が痛くなるんだよ。」
「そして、凄く愛しくなるの・・・」
「一人で拓也くんの顔みて一喜一憂してたんだよ。」
「バカみたいでしょ。」
「笑ってる顔見て、一緒に笑ったりしてたんだ。」
「エヘッ」
「早く会いたかった・・・」
「もう、いいじゃん!!」
「遠い昔の話!!」
「これからはずっと一緒にいれる!!」
「ずっとな・・・」
「うん。」
「ねー拓也くん。」
「大好きだよ。」