story 116 閃く確率
拓也「な、何!?」
直樹「君とだったらあの二人組にも負けないと思うんだけどな~。」
「あの二人組!?」
「沙織さんの彼氏に一番近いと言われている二人だよ。」
「君ももちろん出るんでしょ。」
「そのつもりだけど。」
「もしかしてもう既に相手が決まってるの!?」
「決まってるよ。」
「ま、マジで・・・」
「でもソイツは興味ないから出ないって言い張るんだよね。」
「な~んだ。」
「決まって無いじゃん。」
「良かった。」
「じゃー決定だよね。」
「何がだよ。」
「何がって、俺と一緒に出るのが!!」
「何で見ず知らずのお前と俺が一緒に出るの!?」
「まーそう堅い事言いなさんなって。」
「これでも俺、結構使えるヤツだよ。」
「あっそ。」
「別に俺、お前と一緒に出る気無いから。」
「じゃーまたね。」
「そんなに強がってもダメだよ。」
「絶対に俺と一緒に出たくなるから。」
「まー考えておいてよ。」
直樹(まーファーストコンタンクトとしては上出来かな。)
(俺と一緒に出る確率80%ってとこでしょう。)
(俺の閃く確率って何故か結構当たるんだよね。)
(川村との交際確率はと・・・)
(まだ30%か・・・)
(もう少し頑張らないとな。)
その頃
結人は・・・
結人「ところでよー」
「沙織姫争奪戦っていったい何やるの!?」
潤一「俺も詳しくは知らないんだけど、3つの要素が重要ポイントになってくる。」
「知力、体力。」
「ほう。ほう。」
「で、最後は何だよ。」
「もしかして、時の運とか言うんじゃねーだろうな。」
「違うよ!!」
「最後が一番重要ポイントになってくるんだけど・・・」
「外見。」
「何だかんだ言っても最後は見た目重視になるな。」
「ほう。」
「案外ミーハーなんだな、沙織姫も。」
「沙織さんがミーハーな訳無いだろ!!」
「沙織さんと付き合う事の出来る人は!!」
「全てが完璧でなければいけない!!」
「じゃ、じゃーお前無理じゃん・・・」
「優勝者は決まってんじゃん!!」
「そう思うだろ。」
「俺もやっぱそう思うんだよな~。」
「俺しかいないじゃん!!」
「やっぱ、あの二人組には勝てないと思うんだよな~」
「でも、どんデン返しってのもよくある話だろ。」
「結人もそう思わない!?」
結人(俺の話は無視かい!!)
その夜。
D.Aにて
拓也「でさー!!」
「あのデータ収集野郎がさー何て言ったと思う!?」
楓「さ~!?」
「俺と一緒に沙織姫争奪戦に出ないか!?って。」
「な、何!?」
楓(あの野郎!!)
(川村の次は沙織さんか・・・)
(トコトンふざけたヤツだな!!)
楓「で、拓也はどうするの!?」
拓也「どうするも何も一緒に出る訳無いじゃん!!」
「でもよー、楓が一緒に出てくんねーと俺一緒に出るヤツいねーしなー。」
「まーお遊びと思って一緒に出ようぜ。」
「あーそうだな。」
「こうなりゃぶっ潰してやるか。」
「おっ!!」
「木村君もやる気出てきたじゃないか。」
「そーこなくっちゃ!!」