おそらく新しく来た4匹が感染源。
遺棄されてすぐ連れて帰れずに、少しの間お寺にいた。
うちではケージはわけているけど、部屋まではわけられず、
世話をするのも私だけ。
明らかに具合が悪い子猫はまず病院に行くけど、
そうでなければうちに連れて帰る。
でもここで問題なのが、パルボの潜伏期間は14日間あると言う事。
感染していても発症前だと陰性となってしまう。
この4匹から、別の3匹組、1匹、1匹、の合計5匹に感染。
実際に陽性反応が出たのは9匹中4匹。
今現在で4匹が死んで1匹がかなり危険な状態。
4匹が陰性になって症状も治まってうちに帰ってきた。
死ななくてもいいはずの子達。
まず、最初の4匹をすぐに保護できていれば、
この子達も感染しなかったであろう。
そして14日間の隔離期間をすごす場所さえあれば、
この4匹から感染が広がる事もなかったであろう。
でも遺棄が続くこの状況で、毎回14日間病院に預けるお金なんてない。
キャパを超えないために無視する事も大事なのは当たり前なんだけど、
私の場合は寺猫のお世話をしているので、
寺に遺棄された子を残すわけにはいかない。
そこから他の寺猫に感染したら、
寺猫達の治療費で詰む。
ワクチンをまだ1回しか打っていない子もいるし、
猫風邪なんかだとワクチンは役に立たない。
なので寺猫活動を始めた6年前からずっとこの問題は続いている。
今回、日本の友達から助言をうけたのは、
遺棄されたら元気そうでもなんでもすべての子に、
パルボの時に使う抗ウイルス剤のタミフルを投与する、という事。
タミフルは、パルボ感染から48時間以内だと効果があるらしい。
発症しないと感染も疑えないけど、
発症したらもう遅いかもしれない。
なので、まだ何も分からないけど、とにかく投与する。
とりあえずやるしかない。
元気だった時を見た子が弱って死んでいくのがつらい。
しかもそれが自分のせいで死んでいるのだから。
別に否定してなぐさめて欲しいわけじゃないからそういうのはいらないけど、
死ななくてもよかった命だったのは確かだから。