↑こちらは2003年6月11日に発売された、LED ZEPPELIN の初期から後期までの演奏に、プロモーション映像やインタビューを加えた2枚組ライブDVDで、もう何回観たか分かりません。写真はパッケージの外箱、表面です。
発売元はワーナー。音声仕様はPCM Stereo/Dolby Digital 5.1/DTS 5.1で、収録時間は5時間20分。
DVD-ONE には、1970年1月9日ロイヤル・アルバート・ホールでの公演を中心に、主に初期のライブ映像が収録。
DVD-TWO には、1979年ネブワース・フェスティバルを中心に、中期から後期(1973〜1979年)にかけてのライブの変遷が収録されています。
↑外箱の裏面です。
↑こちらは、DVDケース表面。
↑こちらは、DVDケース裏面。これを開くと・・・
↑こうなります。さらに開いて・・・
↑こちらは「DVD ONE」です。収録曲は、以下の通り。
Royal Albert Hall - 1970
(01)We Are Gonna Groove(3:14)
(02)I Can't Quit You, Baby(6:25)
(03)Dazed And Confused(15:10)
(04)White Summer(11:54)
(05)What is and What Should Never Be(4:02)
(06)How Many More Times(20:02)
(07)Moby Dick(15:02)
(08)Whole Lotta Love(6:03)
(09)Communication Breakdown(3:40)
(10)C'mon Everybody(2:28)
(11)Somethin' Else(2:02)
(12)Bring It On Home(7:33)
PROMOTION VIDEO - 1969
Communication Breakdown(2:24)
DANMARKS RADIO - 1969
(01)Communication Breakdown(2:46)
(02)Dazed and Confused(9:09)
(03)Babe I'm Gonna Leave You(6:46)
(04)How Many More Times)12:20
SUPERSHOW - 1969
(01)Dazed and Confused(7:31)
Tous En Scene - 1969
(1)Communication Breakdown(2:51)
(2)Dazed and Confused(5:12)
↑こちらは「DVD TWO」です。収録曲は、以下の通り。
Immigrant Song - 1972
(01)Immigrant Song(4:03)
MADISON SQUARE GARDEN - 1973
(02)Black Dog(5:30)
(03)Misty Mountain Hop(4:50)
(04)Since I've Been Loving You(8:03)
(05)The Ocean(4:16)
EARLS COURT - 1975
(06)Going to California(4:41)
(07)That's the Way(6:04)
(08)Bron-Yr-Aur Stomp(5:31)
(09)In My Time of Dying(11:14)
(10)Trampled Underfoot(8:14)
(11)Stairway to Heaven(10:32)
KNEBWORTH - 1979
(12)Rock and Roll(3:47)
(13)Nobody's Fault But Mine(5:45)
(14)Sick Again(5:08)
(15)Achilles Last Stand(9:03)
(16)In The Evening(7:56)
(17)Kashmir(8:50)
(18)Whole Lotta Love(7:06)
EXTRAS
DOWN UNDER - 1972
(1)Rock and Roll(3:06)
(2)Interview with the Band
THE OLD GREY WHISTLE TEST - 1975
(1)Robert Plant Interview
PROMOTION VIDEO
(1)Over the Hills and Far Away(4:49)
(2)Travelling Riverside Blues(4:12)
↑YouTubeで、KNEBWORTH 1979 は観れますけどね。
↑2枚のDVDには、それぞれに16ページの小冊子(ブックレット)が付属しています。こちらは「DVD ONE」です。
↑本文は、全て英文です。
↑こちらは「DVD TWO」です。
↑こちらも全て英文ですが、その和訳は以下に掲載するリーフレットに載っています。
↑それがこちら。このモノクロ両面の解説は・・・
↑こちらが表面で、渋谷陽一氏による解説あり。以下に転記させて頂きました。
観た人間にしか分からない。乱暴な言い方をするならば、ツェッペリンのライブとは、そういうものであった。音楽評論家としてはそれでは駄目で、言葉で表現しなければならないのだが、ことツェッペリンのライブに関しては、そう言い切ってしまいたくなる。
初来日の時、僕は東京公演は勿論のこと、大阪まで追っかけて行った。全てのコンサートがとんでもないものであったが、大阪フェスティヴァル・ホールでは4時間を超えるスペクタクルなライヴが展開され、それから30年間、僕は無数のコンサートを体験したが、結局その日を超えるものはなかった。
それは僕の中で個人的な伝説と化し、その後のロック観を支配することになる。ただ30年前の記憶なのでひょっとするとかなり美化され、増幅化されているのでは、という不安も少しだけではあるが無いわけではなかった。
しかし、この夢のようなDVDの出現により、僕の記憶は正しいことが証明された。というより、より巨大なものへ修正された。この文章を読んでいるのは、既にDVDを手にした方なので、説明の必要もないだろうが、とんでもないものでしょう、これは。
現在のロックにおいて、映像はプロモーションや表現活動において不可欠な要素である。しかし30年前のロック・シーンにおいて、映像というのは、それほど重要なものではなかった。
というより、映像などに色目を使わずに音だけに集中する方が、より音楽家として正しいと考えられていた。それを考えると、ツェッペリンにこれだけの映像が残されているのは奇蹟に近い。
多くがフィルム素材であり、ビデオと違い、何台もカメラを回すことができないので、カット割りも単調ではあるが、この物量は本当に奇蹟と言える。まさに、ロック史おける貴重な財産と言えるだろう。
個人的には、あの「アキレス最後の戦い」のライヴ映像を観ることができたというのは、ひとつの事件であった。
もともと映像を外に出す事には神経質なバンドであったが、それだけに映像の重要性を認識し、それなりに素材を撮っていたのだろう。それがこれだけの時間の経過の後に陽の目を見たというのも、いかにもツェッペリンらしい。
ツェッペリンの巨大さ、ロック史における重要性については何度も書いてきている。それをここで繰り返すつもりはないが、そんな僕の何万語よりも、このDVDは若いロック・ファンにツェッペリンが何であったかをリアルに伝えてくれるだろう。
『永遠の詩(狂熱のライヴ)』も素晴らしいが、映画としてよく出来ていた分、バンドの持つロック的なレアな肌触りが伝わりびくかった所もある。
そうした意味でこのDVDは、等身大のツェッペリンを正確に感じられる分、逆に今の時代にアピールする力がある。ツェッペリンのファンで良かったと思う同志の皆さんは多いことだろう。
↑上記にある『永遠の詩(狂熱のライヴ)』もDVD化されています。こちらも良いですね。
↑こちらは裏面です。英文ブックレットの和訳が掲載されているのは有り難いですね。