↑オイラが今までで最も観たライブDVDと言えば、SRV の「Live at the el Mocambo」でしょう。
まだ自分がSRVを知らない頃、友人の家に遊びに行き「なんだお前、SRVも知らねえのかよ?」と馬鹿にされつつ見せて貰ったこのDVDにいたく感動し、帰りにタワレコ寄ってDVDを購入。それ以来、何度観たか分かりません。今でも良く観ます。
このライブ、当然YouTubeでも観れるんですが、やっぱりPCじゃなくてテレビの大画面で観たいんすよね。
↑パッケージ裏面。
↑DVDの収録時間は、63分。小さなクラブでの臨場感ある演奏を、余計な演出の無い編集で楽しめる。映像も音質も満足できるレベルだと思いますね。
Guitar Records 様のサイトより、以下にレヴューを引用させて頂きました。
テキサスのブルースマン、スティーヴィー・レイ・ヴォーンが長年のドラッグ地獄から立ち直ったのは1990年。
その前年に発表された『In Step』は、彼がドラッグなしで作り上げた初めてのアルバムで、驚くべき完成度を誇っていた。
ところが彼は、それから間もなくして、バディ・ガイ、ロバート・クレイ、エリック・クラプトンとステージで共演した後に、シカゴ行きのヘリコプターに乗り込んだ。
そしてヘリコプターは墜落し、ひとりの偉大なブルース・ギタリストのキャリアに幕が下りたのである。
さて、1983年まで時代をさかのぼろう。スティーヴィー・レイの名が売れ始めた時期だ。
彼のバック・バンドであるダブル・トラブルと共にレコーディングしたファースト・アルバム『Texas Flood』が少し前にリリースされ、批評家と大衆の称賛を浴びていた。
会場はトロントのエル・モカンボ・クラブ。薄暗く、タバコの煙が立ちこめる、気取らない雰囲気のナイト・クラブだが、耳の肥えた常連客が集まってくる。
小さなステージに立っているのは、ヴォーン、ドラマーのクリス・レイトン、ベーシストのトミー・シャノン。
ギターを持ったヴォーンは、トレードマークの帽子とワニ皮のブーツに身を包み、熱気と激しい運動量のために汗を浮かべている。
肉体的にはシャノンよりずっと小さく、はるか上から見下ろされているという感じだ。しかし、場をさらうのはヴォーンである。
これは、ギターの腕前もさることながら、彼の華やかなパーソナリティによるところが大きい。それに、演奏自体が見事だ。最初は火花のように激しく、続いてファンキーに、そしてクールで目をみはるほど優美に、と様々な表情を見せるのだ。
彼の音楽からは、生きることの苦しさに囚われた真のブルース・アーティストの姿が伝わってくる。
彼のキャリアの初期にあたるこのライヴでは、まだジミ・ヘンドリックスの影響が濃厚だ(フラワー・パワーのシャツもその証拠)。
そのため「Voodoo Chile」や「Third Stone from the Sun」のカバーが登場する。
後者における縦横無尽なギターは、まさにヘンドリックスばりと言える。
だが、本作のハイライトはヴォーンの演奏する「Texas Flood」だ。聴いていると、ブルース・ギターの演奏技術の限界に挑んだ驚異的名演であることが分かってくる。
本作は、一度きりのイベントを生々しく、詳細に、熱意をもって記録している。これをフィルムに残そうと考えた人々の先見性に、すべてのブルース・ファンが感謝することだろう。
Program Start
(1)Testify
(2)So Excited
(3)Voodoo Chile (Slight Return)
(4)Pride And Joy
(5)Tell Me
(6)Mary Had A Little Lamb
(7)Texas Flood
(8)Love Struck Baby
(9)Hug And Squeeze You
(10)Third Stone From The Sun
(11)Lenny
(12)Wham!
End Credits
Special Feaures
自分は特に(1)Testifyが特に好きなんですが、初めて聴いた時は「自分が弾きたいのは、こういうインストだ!いや、この曲そのものだ!この曲を、絶対に弾けるようになってやる〜!」とモチベーションが爆上がりしたのを思い出します。
SRVを詳しく知りたい方には、こちらの本がお勧めです。