数年前に中世城郭探訪の際、往路の途中で大きな橋を渡った。橋の上から「川は、どんな感じだろ?」と下を覗き込むと「うわっ!」と驚き、恐怖を感じて眩暈(めまい)がして膝のチカラが抜け、その場に座り込んでしまったのでございやす。
自分が思っていたよりも、水面と橋との高低差が予想外にあっただけの話なのだが、自分が恐怖を感じたことに自分で驚き、これって、高所恐怖症って奴なのかも?と思い「嘘だろ?」と信じられなかった・・・
その時まで「自分は高所恐怖症だ」という認識は全く無く、中世城郭の中でも、山城ではかなりの高度の山へ登ることもあり、それなりに危険な場所を歩いたりしたが、特に恐怖を感じたことは無かったんでやんす。
その日は標高300mほどの、いわゆる「低山」に所在する山城を探索したのだが、山頂から麓の街並みを見下ろすと恐怖を感じた。今までそんな経験は無かっただけに、橋の上から川を覗き込んだ瞬間に高所恐怖症が発症したのだと確信(笑)
帰路に再び大きな橋を渡って帰宅したのだが、もう一度下を覗き込む気にはなれず、急いで橋を渡って帰宅し、高所恐怖症になってしまったことに落ち込んだ(汗)
それから暫く経ったある日「高所恐怖症を克服せよ!」という、まさにオイラにピッタリの海外ドキュメンタリーが、BSで放送されたのであ〜る。
番組には、高所恐怖症を克服したい数名が出演。その一人は、部屋の天井の電球を交換しようと脚立に乗り、天井の電球を外したのは良かったが、そこから脚立を降りられなくなってしまい、泣いて助けを読んだんだとか(笑)
なんだ、オイラは全然マシじゃないか!と笑ってしまった。番組では医師が克服プログラムを計画、まずは部屋の外壁に梯子を立てかけて、壁のペンキ塗り(笑)その訓練では、梯子を数段登った女性が全く動けなくなり、訓練中止(笑)
結局、徐々に高さに慣れていくという当たり前の訓練で「何か特別な克服方法があるのかも?」と期待していたので、番組には少々ガッカリしてしまった・・・
しかし「オイラの高所恐怖症は、マシな方」と自信が付いた(笑)あれから数年経ち、何回か山城を攻略したが怖いと感じることは無かった。しかし、もう一度、数年前に発症した橋から下を覗き込んでみる気はしないなあ(汗)