5〜6年くらい前に HARD・OFF で確か、15,000円で買ったGrassRoots(グラスルーツ)のストラトを良く弾いています。特徴は、22フレットであることでしょうか・・・

 

 

 

↑特徴は、もう一つ。Fender Japan と比較すると、GrassRoots のヘッドは横幅が少し広く、形状もかなり異なります。因みに、サイト掲載のスペックは以下の通り。

 

BODY Alder or Basswood
NECK Hard Maple
FINGERBOARD Rosewood, 22frets
SCALE 648mm
JOINT Bolt-on
BRIDGE Synchronized Tremolo Type
PICKUPS (Neck) GS-1G
(Bridge) GS-1G
(Bridge) GS-1G
CONTROLS
Master Volume, Neck&Middle Tone,
5way Lever PU Selector
 

 

 

↑それはさておき、去年くらいからアームを動かすのに他のストラトよりはチカラが必要になって来て、なんで?と思っていたら、先日「ベキッ!」という音がしてアームが外れ、アームを差し込もうとしてもクルクル回るだけで、アームが全く入って行かないのであります(汗)

 

 

 

↑トレモロ・ブロックを見ると、かなり痛んでいるというか、腐食しているような雰囲気。なんじゃ、こりゃ?

 

 

 

↑ということで、トレモロ・ユニットを外して(恥ずかしながら、外したのは初めてです)・・・

 

 

 

↑トレモロ・ブロックを見てビックリ。御覧の通りヒビ割れが数カ所できていて、再び、なんじゃ、こりゃ?!

 

 

 

↑アームを差し込むネジ穴部分は、御覧の通りボロボロで、三たび「なんじゃ、こりゃ?!」と言ってしまいました(汗)これじゃ、アームが入って行かないわけですね。

 

これはもう、トレモロ・ブロックを交換するしかないですね。サイズの合う物が見付からない場合、トレモロ・ユニットごと交換する必要があるのかも(涙)・・・

 

ちなみに、このトレモロ・ブロックはダイキャスト(ダイカスト)という製法で造られた物のようです。

 

以下に、Wikipedia情報の一部を引用させて頂きました。

ダイカスト (英: die casting) とは、金型鋳造法のひとつで、金型に溶融した金属(溶湯)を圧入することにより、高い寸法精度の鋳物を短時間に大量生産する鋳造方式のことである。ダイキャストとも言われる。

 

また、この鋳造法だけでなくダイカストによる製品をもいう。ダイカストをとらえて「鋳物の産業革命」と称す向きもある。

 

ダイカストの歴史

奈良の大仏に見られるような古代より行われてきた砂型鋳造法に比べ、ダイカストの歴史は比較的新しい。

 

砂型鋳造やそれから発展した石膏型鋳造は、鋳込んだ製品を取り出す毎に型を破壊しなければならなかったが、その後、同じ型から製品を大量に生産出来るよう金型が考案され、やがて溶解金属に圧力をかけて注入する方法、つまり、ダイカスト法の誕生をみた。

 

日本におけるダイカストの研究は1910年(明治43年)頃から大学の金属研究室を中心に行われ1917年(大正6年)には最初のダイカスト会社が大崎(東京市)に設立された。

 

当時は鉛・錫・亜鉛を中心とした低融点合金を使用していたが、昭和に入りアルミニウム・銅合金の素材も使用可能となり、生産の拡大が進展し、太平洋戦争中は軍需品を中心に年間2,500トン程度の生産まで達した。

 

 

 

↑そこで、SINKO MUSIC MOOK から出ている「Stratocaster Replacement Parts  ストラト・リプレイスメント・パーツの掟」副題が「誰でも簡単にできるストラトキャスターのアップグレード&パーツ変更の手ほどき」を見てみると・・・

 

「トレモロ・ブロック」の章があり、以下に要点をまとめてみますと・・・

■音の伸び(サスティン)効率はパーツの重量が重いほど良いとされ、トレモロ・ブロックにおいても、より重量のある物の方が弦振動を拡散させることなくPUに伝えることができる。

 

■素材によっても左右され、トレモロ・ブロックは鋳造によるダイキャストで出来ている物が多いが、スチール製(鉄製)に換えると、これまでとは違ったサウンドが楽しめる。

 

アタックや倍音の出力にも変化が出て、人によってはPUを換えるほどの変化が有るというほどである。

※音も変わるようですが、どんな感じに変わるのか分からないし、とりあえずサイズが合えば何でも良いと思いました。

 

 

 

本にはトレモロ・ブロックの交換方法も掲載されており、と言ってもネジで取り付けるだけなので、自分にも出来そうです。しかし、購入に際しては注意が必要とのこと。以下に、そのポイントを整理・引用させて頂きました。

サイズに注意

■注意すべきは「規格」と「サイズ」である。国産、海外製品ではインチ、ミリの違いがあり、取り付ける穴の間隔や弦間ピッチに違いがある。

 

■また、安価な量産モデルにおける「どちらの規格でもない」ものには、取り付けることが不可能な場合もある。

 

■トレモロ・プレートとトレモロ・ブロックを接続する3本のビスの幅は通常は「44mm」だが「41mm」の物もあり、これが合っていないと接続することができないので、交換の際は計測する必要がある。

ということで測ってみると、自分の GrassRoots を測ってみることにしました。

 

 

 

 

↑測るのは、赤線の長さ「3本のビスの幅」ですが、これでは正確に測れないので・・・

 

 

 

↑サドルを外して測ってみると「44mm」でした。

 

 

 

↑次に、アマゾンで「トレモロ・ブロック」を検索するも、こいつと同じサイズの商品が、幾ら探しても全く見付からないのです(汗)

 

また、トレモロ・ブロックなんて1,000円くらいだろ?と思っていたのですが、結構するもんだと知りました。中には1万円を超える商品(鋳造ではないスティール製とか)とかも有るんですね。

 

こうなったら、トレモロ・ユニットごと交換するしか無いと思い(汗)再び検索すると・・・

 

 

 

↑この商品「Musiclily Pro 弦ピッチ11.3mm ヴィンテージ トレモロユニット ブリッジ スチールサドル Fender American Vintage ストラト用 、クローム」が、自分のギターにピッタリはまる寸法でした。

 

 

↑寸法図を念入りに確認。サドル幅(弦間隔)は11.3mm、アンカー穴(6本ネジ)の幅は56.5mmなど、他の箇所の寸法も・・・

 

 

 

↑自分のトレモロ・プレートと同じでした。しかも、価格は2,574円(税込)と超安い!!3本の取り付けネジの幅は図面には記載されていませんでしたが、ユニットごと交換しちゃうわけだから、もはや関係ないわけですよね。

 

ユーザー・レビューを見てみると、概ね「高評価」で満足している方が多いと感じ、商品詳細を見ると、以下の通り。

 

ブランド・・・ ・・・・・Musiclily

色・・・・・・・・・・・クロム

トップの素材タイプ・・・金属

本体材質・・・・・・・・金属

ストリング材質タイプ・ 合金鋼

  

この商品について

56.5mmの取付ネジ穴間と、11.3mmの弦間ピッチを持つストラトに合うでしょう。 

 

●1954-1969 Strat、Any Vintage Reissue、Custom Shop Vintage、Time Machine Reissues、Made in Japan / Crafted in Japan Reissue、Highway1から2005年までに適合します。

 

●6つの取り付けネジ、6つの弦のビンテージスタイルのウェーブタイプのスチールサドル。弦間ピッチ:11.3mm、取付ネジ穴間:56.5mm

 

●亜鉛合金製のブリッジ。ブロックは深さ約42mm、厚さ12mm、亜鉛合金

 

●トレモロアーム、テンションスプリング、スタッド、ネジ付属

パッケージ内容:1セット・トレモロブリッジ

 

 

 

よし、これに決めた!と注文しました。

 

 

 

↑注文した翌日、商品到着。いざ、開封の儀。

 

 

 

↑ちゃんとした箱に入っていました。

 

 

 

↑側面。

 

 

 

↑反対側の側面。

 

 

 

↑箱を開けると、トレモロ・ユニット とアームが入っており、中には・・・

 

 

 

↑スプリング、スプリング・ホルダーなどの他、おまけのピックが入った袋と・・・

 

 

 

↑予備のイモネジが入った袋が付属していました。気が利いてるじゃないか!!これは、嬉しい!有り難いっすね。

 

 

 

肝心のブリッジ・プレートは、パッと見た瞬間、これなら問題なさそうだと感じました。

 

 

 

↑真上から。

 

 

 

↑アームが付属しているのも嬉しいですね。Fender 純正のアームとかなら、2,000円くらいしますからね。

 

 

 

↑取説が付いていましたが、英文でした。

↓他には、10.5mm用の商品もありました。

↓10.5mmでも「ヴィンテージ」と「モダン」があるんですね。

 

 

 

↑さあ、装着!

 

 

 

↑仮止めしてみるとピッタリで、ホッとしました。ここが合わなかったらお仕舞いですからね。

 

加工なしにそのまま装着できることを「ポン付け」と言うのだと、恥ずかしながら今回知りました(笑)

 

サドルは、今まで見たことのない物でしたが、気にすることはないでしょう。ピカピカの新品ブリッジが、気持ちいい。

 

 

 

↑アンカー(6本ネジ)の締め方に関して、Rittor Music Mook の「Fender Stratocaster」掲載の「これが正しいストラト調整法」に以下の記載がありました。

 

■弦もスプリングも外した状態で、1本ずつ慎重に木ネジを回して行き、締め込んでいってプレート後方が浮き上がる寸前の位置がベスト。

 

■ネジ頭の高さが多少不揃いになることもあるが、あくまでも個別に加減を確認する

 

 

 

↑ということで「プレート後方が浮き上がる寸前の位置」まで締めて、取り付け終了。

 

ブリッジを新品にすると、ギターも新品に見える感じ。チョキ

 

 

 

↑弦を張り、オクターブ・チューニングは後にして・・・

 

 

 

↑とりあえず、記念撮影。弦高調整もしなきゃ。

 

今回は、ピッタリ合うトレモロ・ブロックが見つからず、ユニットごと交換で1万くらいかかるかも?と思ったのですが、2,574円で済んで良かったです。音譜