↑教則DVD「ブルースギターの常套句(じょうとうく)200」の発売元は、リットーミュージック。インストラクターは安東滋氏。本編約60分、発売時の価格は、2,900円(税込)です。
↑パッケージ裏面です。以下に、パッケージの解説を転記させて頂きました。
ブルースギターの「お決まりフレーズ」を満載!
「ブルースギターの常套句200」は、エレクトリック・ブルースの世界でよく使われるギター・フレーズを多数紹介した教則ビデオです。
フレーズのマンネリ化に悩んでいる方や、手持ちの技を増やして幅広いブルース・プレイをしたいと思っている方に最適。
言葉による説明は省き、ほぼ全編を演奏だけでまとめた内容ですが、インストラクターの手元を写した映像と完全コピー譜(TAB譜付き/48ページ)により、確実なコピーが可能となっています。
各パートの内容
●バッキング・フレーズ集
●ソロ・フレーズ集
このビデオのメイン・パートです。インストラクターの安東滋氏が、14通りのリズム・パターン(長さはそれぞれ2コーラス)の中で多彩なバッキング&ソロ・プレイを展開します。
オーソドックスなブルースから、ジャズ風、R&B風、ロック風、ファンク風まで、さまざまなタイプのフレーズが登場。
画面右上に表示されるフレーズ・ナンバー(1〜207)は、コピー譜に書かれた番号と一致していますので、コピーの際に役立ててください。
●デモ演奏#1〜#3
安東滋(g)町田浩昭(d)佐藤鉄也(b)のトリオによるライブです。ミディアム、ファンク、スローの3つのスタイルでインスト曲を熱演します。
●付録:ギター練習用カラオケ(prog./町田浩昭&安東滋)
本編終了後に、ギター練習用のカラオケ(14パターン)が流れます。「バッキング・フレーズ集」及び「ソロ・フレーズ集」のオケと同じサウンド、同じ長さですので、本編でコピーしたフレーズをそのまま弾くことができます。もちろんアドリブの練習にも活用できます。
※補足として「バッキングフレーズ(リズム・パターン)集」を以下に掲載します。
リズム・パターン(1)
低音弦側のボトム・リフを中心とする、シカゴ・スタイルのバッキング。
リズム・パターン(2)
アーバン・ブルースによく登場する、単音パターン。
リズム・パターン(3)
ニューオリンズ風の軽快なパターン。ロバート・ジョンソンの有名なパターンをアレンジしたもの。
リズム・パターン(4)
2ビート的なボトム・リフ系バッキング。
リズム・パターン(5)
シャッフルでのコード・カッティング。
リズム・パターン(6)
ジャズ的なジャンプ・ブルースでの4声コード・コンピング。
リズム・パターン(7)
ブギー・スタイルのボトム・リフ・パターン。
リズム・パターン(8)
ボトム・リフに複音を絡めた、ロック寄りのパターン。
リズム・パターン(9)
バディ・ガイ風のイーヴン・ビート・パターン。
リズム・パターン(10)
スロー・ブルースでの定番的な動きを連結したバッキング・パターン。
リズム・パターン(11)
R&B風のカッティング・パターン。
リズム・パターン(12)
カッティングを用いたマイナー・ブルース。
リズム・パターン(13)
ファンク・スタイルのブルース・バッキング。
リズム・パターン(14)
8小節ブルースの有名なコード進行。
※以上のバッキングのキーは「A」か「E」になっています。
↑付属の「完全コピー譜」の表紙です。
↑中面です。
以下、自分が視聴した感想です。
このDVD、観るだけでも楽しいです。「こういうフレーズ、良くあるよね!」とか「このフレーズ、使えるようになってやる!」とか、自分は購入して暫くはコピーに着手せず、ライブDVDを観る感覚で楽しんでました。
このDVDは一般的な教則DVDとは違い、個々のフレーズに対して全く解説が入らない、デモ演奏集とも言えます。弾き方は、付属のTABを見てコピーしてね、という造りになっています。
DVDのタイトルにある「常套句」とは「決まり文句」のこと。ブルースで誰もが良く使う「お決まりのフレーズ」のことですね。それを沢山身につけて、ブルース・セッションに出てみたいとかお考えの方には、良い教材になると思います。
マイナー&メジャーのペンタトニック・スケール、ブルース・スケールのポジション・ホームを覚えても、それをただ適当に弾いただけでは、曲調とコード進行にマッチした「聴けるソロ」にはなってくれないもんですよね。
まずはフレーズを覚え、持ちネタを増やしつつ「どうしてこう弾くのか?」も自分で考えて応用できるようにならないと、自由自在に弾きまくれるようにはならないんでしょう。
一通りコピーしたら、本編最後のカラオケで「自分なりのフレーズを弾く練習」もやった方が良いんでしょうね。ブルースを極めるのは、大変だ・・・