「ゲイリー史上随一の問題作」と言われたらしい、1997年発表の「DARK DAYS IN PARADISE」から2年後、99年に発表された「A DIFFARENT BEAT」を聴いてみた。
↑ジャケット裏はこんな感じ。以前、ヤング・ギター誌のゲイリー追悼特集のコーナーに掲載されたレビューには、以下の解説があった。
前作同様にループ等を駆使して作ったアルバムで、より無機質で実験的な楽曲が多い(ファットボーイ・スリムに刺激されたタイトルからしてそのままな(9)まで収録)。
しかしながらその上で鳴るゲイリーのギターはあまりにも生々しく、異様な存在感をアピールしている。(5)で泣き続けるギターは必聴だ。ヘンドリックスのカヴァー(4)ではギターの迫力がデジタル・ビートを完全に喰っている。
「ファットボーイ・スリム」って何?と思った。ググってみると Wikipedia にページがあったので、以下にその一部を引用させて頂いたが、全く知りませんでしたわい(汗)
ファットボーイ・スリム(Fatboy Slim, 1963年7月13日 〜 )は、イギリスのクラブDJ/ミュージシャンであるノーマン・クック(Norman Cook)の、複数ある彼の個人活動名義/プロジェクトのひとつである。
イギリスをはじめとする世界的音楽シーンを股にかけて活躍するビッグ・ビートの主要アーティストの1人で、イギリスポピュラー音楽(主にテクノ・ハウス方面)の第一人者として音楽活動を行う。
2012年8月12日、2012年ロンドンオリンピックの閉会式にてパフォーマンスを行った。
ステージ中央に停まったバスの中からタコ型のオブジェとDJブースとともに登場し、自身の楽曲を2曲("Right Here Right Now" "ロッカフェラー・スカンク"いずれもセカンドアルバムに収録)と、その後登場したジェシー・J、タイニー・テンパー、タイオ・クルーズの歌唱中もDJブース内でパフォーマンスを行った。
アルバム収録曲は、以下の通り。全体を通して聴いた印象を一言で言えば「ダンサブル」って感じになるんだと思う。
(1)GO ON HOME
(2)LOST IN YOUR LOVE
(3)WORRY NO MORE
(4)FIRE
(5)SURRENDER
(6)HOUSE FULL OF BLUES
(7)BRING MY BABY BACK
(8)CAN'T HELP MYSELF
(9)FATBOY
(10)WE WANT LOVE
(11)CAN'T HELP MYSELF(E-Z ROLLERS REMIX)
最近は、↑97年発表の「DARK DAYS IN PARADISE」を気に入っていて、最初から最後まで通して繰り返し聴いているのだが、
この「A DIFFARENT BEAT」もブルースのアルバムではない。
ブルースのコード進行の、いわゆるブルースの曲でギターを弾きまくったアルバムではない。「DARK DAYS IN PARADISE」は気に入ったのだが、これは暫くは聴かないかも…
アルバム最大の楽しみは、ジミヘンの「FIRE」だろう。思わず踊り出したくなるような感じで、御機嫌。もちろん、ギター・プレイは痛快。左右のチャンネルに振り分けられたプレイが堪らん。歪み具合が気持ちいいギターのトーン、良いっすわ。
約10分近い5曲目、スロー・テンポの「SURRENDER」もリラックス出来て好きである。ゆったりとして、浮遊感が漂った哀しげなギター・ソロ、プレイもトーンも非常に気持ち良いっす。
この曲、深夜に酒でも飲みながら聴いたら気持ち良さそうと思い、やってみたのだが、御機嫌でしたわい。この曲は「Fire」を除けば一番好きである。気に入った。
他の曲はどうなのか?ってえと、6曲目のHOUSE FULL OF BLUES、タイトルに「BLUES」とあるので期待したが、ブルースのコード進行の、いわゆるブルースでは無くガッカリ。
その他の曲では、2曲目「LOST IN YOUR LOVE」の唄のメロディーは好きだし、ギター・ソロも好きである。しかし、他の曲は、自分の印象にはあまり残らない感じである。
最初から最後まで通して繰り返し聴くアルバムか?というと、自分はそうではないかな…。クラブ・ミュージック等がお好きな方は楽しめるんだろうと思うが…