~Part1.5からの続き~
「今の生活環境を変えようと、無い時間を捻り出してあれこれ動いて来たが、ようやく結論が出そうなところまで漕ぎ着けたよ」
「あなたには、漠然としすぎて、何の事だか分からないと思うが、関係者の名誉に係わるので、詳しく言えないのが心苦しいんだけど」
「早速本題に入ろう、僕の結論は出ている」
「今同居しているあの人と離れて一人になって、自分の生活を取り戻そうと思うんだ」
「もう僕は、十分に長い間貢献したはずだから、あいつに交代してもらっても罰は当たらないだろう」
「これは、僕がお願いして、あいつにやっていただくということではなく、公平な役割分担の中での引継ぎだ」
「あいつやその家族に、どれだけ筋違いの批判を受けようとも、今決断しなければ、僕自身が駄目になる」
「心と、身体と、頭に、それだけのダメージを負っているんだ」
「僕は、もう若くは無い」
「でも、老け込む年齢でもないし、今ならまだ、自分の生きがいを取り戻せるかもしれない」
「今しかないんだ、もう待てないんだ」
「あの人から離れるしかないんだ」
「代わりに、あの人と暮らすことになるあいつやその家族が、どれだけ大変な目に遭うのかを、僕は知っている」
「あの人が、どうやって、自分に一番近い人間を追い込んでいくのかも知っている」
「でも、たとえ、あいつが僕と同じダメージを受けることになっても、僕があの人の下に残ることはできない」
「それは、僕自身の崩壊を意味するからね」
話を続けようとする僕を遮り、それまで聞き役に回っていた相談相手の男が、こう言った
「後付けみたいな、都合のいい話しだなぁ?」
以下、Part2.5に続く