「今の収入や、社会的立場の差を考えれば、俺に比べてあんたの発言権が制限されるのは当然だよ」
年下のあいつは、僕の目を見ながら平然と言ってのけた
僕がどれだけの負担を強いられているのかを知っていながら、一切手伝いもしないくせに
「てめぇは、俺に偉そうに指図するんじゃねぇ!生意気な口聞かねぇで、俺の言う通りやってたらええがな」
あの人は、もう自分では何も判断できず、一人で出歩くことさえ無理なのに
まるで、僕を召使であるかのように、罵倒、恫喝の限りを尽くす
だが、僕は、堕落した生活のつけが回って、そんなあの人の下で居候の身
まず、あの人ありき、この家ありきの生活
僕は、僕の人生を生きられない
毎日、時間に追われ、余暇はなく、本分さえままならぬジレンマ
自業自得の一言で、誰にも頼れず、文句を言う権利もない
目の前にある作業を、黙々とこなしていくだけの日々
進歩などある訳もなく、語るべき希望も存在しない
僕は、打たれ強いはずだった
でも、もう疲れ果てた
この場所が底なし沼なら、溺れてしまえば楽になれるのに
「これじゃぁ、飼い殺しだよ……、呪うべきは己の過去か」
自嘲気味に呟いても、逃げることも、終わりにすることもできない
今日も、永遠に訪れないかもしれない、千載一遇のチャンスを求めて、囲いの中でもがき続ける
以下、Part1.5に続く