一定の目途がついたら辞めると言っている菅首相に対して、政権運営が持たないと、辞任時期の明確化を求める首相の身内の民主党幹部。
そして、何の対案も、首班指名で誰を立てるのかも語らず、延命だ、レイムダックだと騒ぎ続けるだけの自民党。
一方、本当に復旧・復興を自らの手でやりたいのか、延命しているだけなのかの区別さえつかなくなってきた菅首相。
これら3つの勢力が絡み合って、くだらない政権抗争続けているうちに、時間ばかりが無駄に過ぎている。
これから夏場に入り、気温の上昇に伴う、各方面への影響が特に心配だ。
腐敗した魚の処理、細菌を媒介するハエの大量発生、餌を与えることさえできない家畜の処分等、既に、衛生面での影響が出ている。
それ以外にも、高温により瓦礫処理などの作業に支障が出ることや、電力不足によりエアコンの使用を無理に抑えること等による熱中症の危険性も指摘されている。
こういった、待ったなしの状況に、怒りとともに、直ぐにでも対処して欲しいと願っている、被災者・国民の気持ちを、永田町の政治家達にも1日でも早く気づいていただけないものか?
そんな事を考えている所へ、6月27日の夜になって、菅首相サイドで大きな動きが2つあった。
これまで、退陣時期を明確にしてこなかった菅首相が記者会見を行い、第2次補正予算の成立、再生可能エネルギー促進法の成立、公債特例法の成立の3つが成し遂げられた時が、一つの目途になると語ったのだ。
さらに、これに伴い、細野豪志首相補佐官を、原子力災害担当相に、総務政務官には参院自民党の浜田和幸氏を起用する等の人事を発表した。
亀井静香・国民新党代表が、陰で動いたとされる、浜田氏の、いわゆる一本釣りについては、噂の出ていた2,3日前から、ネットなどによると、自民党関係者が必死に引き止めを図っていたようだが、結局は慰留に失敗し、浜田氏は自民党に離党届を提出した。
参議院のねじれ解消対策にしては、たった一人の引き抜きでは意味がないし、第一、1年生議員の浜田氏にとって、自民党を離党してまで、閣僚でもない政務官のポストに就くことに何のメリットがあるのか不透明だ。
菅首相の意図が掴み切れないこの動きには、早速自民党を中心に野党から猛反発が出ているだけでなく、民主党の執行部からも、理解に苦しむと、対応に苦慮する声が上がっている。
ここまで来ると、メディアを通してしか情報を得られない一般国民の僕としては、何をどう判断すればいいのか戸惑うしかない。
政治家も、評論家やコメンテーターも、一部の骨のある人達を除いて、それぞれの立場で自分に都合の良いことしか言わない。
民主党政権になってから、僕の目には、総右傾化の傾向が強くなったように感じられる各報道機関にしても、政治に関しては、それぞれの社の思想・信条に照らして、かなり強いバイアスを掛けた報道をしているようにしか見えないので、何を疑い、何を信じればいいのか、正直分からなくなっている。
いずれにせよ、明日は民主党の両院議員総会が行われるということなので、揉める揉めないは別にして、少しは詳しい状況が見えてくるだろう。
菅首相が辞任の目途を明らかにしたことで、少なくともボールは菅首相から自民党側へ投げられた。
この発言を受けても、今度は浜田氏の一本釣りに拘って、菅批判ばかりを繰り返すのであれば、今度こそ、今回の政権抗争を仕掛けたのは自民党で、被災者そっちのけで政権奪回だけを考えているということになる。
現・野党自民党は、かつての自民党政権が、地域振興券やふるさと創生事業といった、ばらまき政策を行っていたことや、原発事業を推進する為に、甘い安全基準で大量の原発を作り運転してきた責任については一切言及しないで、菅政権の批判ばかりしている。
浜田議員の件についても、かつて、村山富市氏を担いで、自・社・さ連立政権を作ったり、公明党と連立を組むなど、政権維持の為に何でもありとばかりの行動をとってきたのは自民党なのだから、本気で批判することの方がおかしいのだ。
結局、この件について何回ブログに書いても、最後には、民主党も、自民党も、菅首相も、みんなおかしいという結論になってしまう。
これまで、確信は持てなかったが、この政権抗争に、原子力絡みの電力利権が関わっていることは間違いないようだ(今朝の新聞にも、面白い事が書いてあったなぁ)。
こうなると、ある政治評論家が、民主党が政権を握る前から言っていた、ガラガラポン(=政界再編)が起きなきゃ駄目だな。
早く復興して、原発事故も解決して、東北の被災地の全ての人に、笑顔が戻るようにしてほしい。
それが達成される目途がついたら、即選挙だ。
では、また。