いつものNHKではなく、今日は偶然見たテレビ東京の番組
[世界ナゼここに日本人]で涙が出るほどの感動を頂いた。
ヴィラアキコの話をご存知だろうか?
三和昭子さん、現在68歳。
ポーランドに22年前に単身で渡り、ザコパネの草原に自らの手で、和の心溢れるペンションを建てた感動的な話だった。
現在もたったひとりで、そのペンションの経営をしているとのこと。
バルコニーからの眺め…私はその風景を見た瞬間、サウンドオブミュージックの記憶が甦った。
しかもそのアキコさん、ジュリー・アンドリュース張りの美人である。
日本で結婚もし、三人の子供も授かってから、数年後に様々な理由で離ればなれの人生が始まる。
実は、ステンドグラスと語学の留学のつもりでポーランドに渡ったという。
たまたま観光で訪れた、現在のペンションのある場所に立った時…。
アキコさんは鳥肌と感動の涙に見舞われた。
その後の行動力が半端ではなかった。
なんと、留学のためのお金を全部叩いて、その土地を様々な困難を乗り越えて購入してしまう。
アキコさんの心を支えていたもの…それは、我が子ともう一度この場所で暮らしたい、その一念だった。
三年の歳月を掛けて、身内から二千万円ほどの借金をして、現在のペンションが完成した。
ところが、オープンはしたものの誰ひとりお客は来なかった。
そんな時、日本の子供たちから手紙が届いた。
その中に先ほどの、私が感じたサウンドオブミュージックに因んだ話が紹介された。
[神様は扉を全部閉めた時でも、必ずどこかの窓は開けていてくれる]
映画の中の有名なフレーズだった。
その言葉を切っ掛けに、アキコさんは奇跡的な成功を成し遂げてしまう。
ペンションの内情を調査する女性が、お客を装おって泊まったところから始まる。
アキコさんの和の心、つまりおもてなしの心にその調査員の女性が感動して、クレームどころか最上級ランクを認定した。
そこから奇跡は起きた。
世界的なニュースになるほどの、快進撃?が始まる。
現在アキコさんは、そのポーランドに何か恩返しをしたいとの思いから、ボランティア活動もされている。
日本の童謡、凧上げ、折り紙…そんな日本の心、和の心を求めて地元の子供たちが目を輝かせている姿。
涙無しで見ることは、どこの国の人でも無理だろうと思う。
久々の感動を与えてくれた、山奥のペンションの話。
偶然見た人は私と同じように、いつかは泊まってみたい…そう思っているのでは?
アモンのちょっといい話。
第十弾。