坂本竜馬に捧げる歌。 | 慧アモンの和可知愛フォーラム

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幕末の

闇を照らして

朝日見ず。



アモンのオマージュ
第三弾。



ジョン・レノン、織田信長に続いて、今日はあの坂本竜馬にスポットを当ててみたい。

私は、竜馬に心酔する男たちを何人も知っている。

その誰もが、竜馬を熱く語る。

その熱さたるや、血がたぎっちょる…そんなランクに映る。

私はと言えば、もちろん大好きだが、いわゆる竜馬オタクとは言えない。

[竜馬がゆく]を全巻読んではいるものの、それ以外の幕末の資料を調べたこともない。


先ほどの熱く語る男たちとは、少しスタンスが違うのかも知れない。

心酔する気持ちも分かるが、何故か…いや、どうしてもそんな気にはなれない。

これは竜馬に限らず、金子みすゞやジョン・レノン…もっと言えば、イエスに至るまで、同じような感情がつきまとう。

何故あれだけの人に、あのような死が待っていたのか?

そんな疑問のようなものが、どうしても残ってしまう。

歴史の上では、ヒーローやヒロインとして、今だに多くの人から愛されている。

それほどの人物が、何の理由があって自殺したり、殺されたりしなければならないのか?

周りとのギャップ…残念ながら、これが答えかも知れない。

エレファントマン、醜いアヒルの子…あまりにも自分たちと違う存在。

それを簡単に受け入れるほど、人類はまだ熟していないように思えてならない。

私は思う…歴史上のヒーローの身近にいた人たちにとって、彼らは[痛い存在]
だったのでは?

理想や志の高さ、自分自身への厳しさにおいて、群を抜いていた故の不幸…。


竜馬はあの時代に、いち早く海の向こうを見ていた。

人類の未来を見つめていた。

それどころか、世界の平和を願っていた。

さらに、まだ見ぬ人たちを…つまり、私やあなたを愛していた。

竜馬暗殺の全貌は、今となっては迷宮入りかも知れない。

但し、これだけは言える。

完璧な人間像…ヒーローを一方的に望む人たちの[無知]が、潜在意識の[闇]が、竜馬を殺した。

こんなことを、我々は二度と繰返してはならない。

集合の無意識が、殺しておいて、後から崇拝する。

こんな馬鹿げたことは、もう卒業してもいい頃だと思うのは、私だけだろうか?



幕末の

闇を照らして

朝日見ず。