1913(大正 2)年 東京市麹町区神田三崎町(現東京都千代田区西神田)日本大学法学部1号館構内に日本大学傘下最初の付属校として時の松岡康毅総長の命により日本大学中学校が2月14日に創立されました。
14年後の1927(昭和2)年に日大二中(現日大二中・二高)、日大大阪中(現大阪高)が設置され、更に2年後の1929(昭和5)年に日大三中(現日大三中・三高)、そのまた2年後に日大四中(現日大中・高)が設置されています(現在の日大中学は旧制日大四中です。)。
1929(昭和4)年に工業学校(現習志野高)設置とありますが、これは旧制日大中(現日大一高)に併設され開校した日本大学商工学校工科を日本大学工学部(現理工学部)に移管し、その後日本大学工業学校を経て現在の日大習志野に発展した経緯があります
校歌は1918(大正 7)年2月に制定されており、日本大学初代校歌が1920年(大正9年)5月に制定のなので、大学より先に誕生しています。
また、箱根駅伝で第3回大会1922(大正11)年に出場したメンバーの中には、大学生に混じり 日本大学中学校(現日本大学第一高等学校)の生徒も含まれていたとの記録が残っています。
日本大学の付属中学・高校としては最古であり、日大と同じ櫻の紋章を校章としているのは、日大一高、日大二高、日大三高のみです。そのうち日大一中の校章は、「一中」ではなく「中學」となっており、旧制日本大学中学校の校章を現在でもそのまま使用しています。
この3校は日本大学特別付属校と位置付けられ、経営は学校法人日本大学とは別で、それぞれ日本大学第一学園、日本大学第二学園、日本大学第三学園が経営しています。
日本大学第一学園は、1986(昭和61)年 4月に日本大学で最初の小学校(千葉日本大学第一小学)を開校しており、その後2015(平成27)年に日大藤沢小学校が開校となっています。
日本大学第一中学校・日本大学第一高等学校は今年で創立106年を迎え、日本大学の歴史をひも解くと最初の頁には必ず日大一中・日大一高が登場してくることでしょう。