適性 | 人事労務に効くクスリ

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栃木県宇都宮市の社労士事務所、メンタルサポートろうむ 代表 李怜香のブログ。
日常のあれこれを中心に、仕事のこともちょっぴり書いてます。



きのうの夢も希望もないという話(なんか違う)と、ちょっと関連して。

ろくすっぽ考えもせずに、大学に入ったわけですが、その後の職業人生もかなり迷走し、まあまあ落ち着いたのは、やはり社労士の資格をとって開業してからです。

なぜ社労士になったのですか? と、ときどき聞かれるのですが、これも大学選びとあまり変わらない程度の話で、まず独立して仕事をしたい、というのが先にあって、資本なしでできる仕事、というと、士業だったのです。

いまは、社労士以外にも、研修講師もやっていますが、これが自分に向いた仕事かというと、正直いってよくわかりません。

自営業者として、自分で営業もしなくてはならないのですが、わたしは初対面の人と話すのがとても苦手です。あまり知り合いのいない交流会などに出たりすると、壁の花になってしまうこともよくあり、さすがにこれはつらいので、いまではめったに行かなくなりました。

名刺交換してにこやかに自己紹介したり雑談する、というのも、仕事に必要なのでまあまあやってはいますが、やはり、かなりムリしてテンションあげているようで、帰ってくるとぐったり疲れてしまいます。

講師としては、おおぜいの人の前で話すのが仕事なのですが、実はわたしはあがり症で、できればそういう機会は避けたいと思っています。

そんなふうに見えない、と思われるかもしれませんが、仕事で人前に出るときは、舞い上がって失敗しないように、徹底的に準備しているからです。いきなりのご指名で話す、というのは、今もかんべんしてほしいです。

書いているとかなり情けないですね。

でも、仕事として成り立っているのは、「自分にはムリ」というのはとりあえずおいておいて、「やっている人はたくさんいるのだから、自分にできないという理由もない」というふうに考えているからだと思います。

初めての子供を産むとき、やはり出産は恐怖でした。

でも、道を歩けば、小さい子供や赤ちゃんを連れたお母さんがたくさん歩いています。それどころか、いまここにいる人すべての数だけ、出産というものも行われたわけで、だれでもやっていることなのだから、わたしだけができないこともなかろう、というへんな理屈で自分を納得させていました。

自分がやりたいことはなにか、自分がなにに向いているのか、はっきりわからなかったからこそ、とりあえず、目の前にある仕事を一生懸命やってみよう、と思ったことが、いまに結びついているかもしれません。

もちろん、こういう職業につきたい、こういう活動がしたい、というはっきりしたビジョンがあればそれにこしたことはないのですが、ないならないなりに、充実した職業生活は送れるよね、というのが、わたしのいまの感慨です。



フリーランスで働くということの法的な意味は? メンタルサポートろうむのブログを読めばすっきりです。