「皆勤手当」は多くの会社で採用されています。

ただ、徐々に減ってきています。

なぜでしょうか。


皆勤手当は、かなり昔からあったものです。

道路事情が悪かったり、交通網が発達する前といった、通勤そのものが大変だった時代からある考え方なのです。

ちなみに従業員が、年次有給休暇を取得したからといって、皆勤手当を不支給にすることは許されません。

時代が変わり、法改正を経て年次有給休暇の権利も拡大された今日、当たり前のように支給されている会社も多いのではないでしょうか。



また元々、遅刻や欠勤といった類は、元々労務を提供していないわけですから、その時間(日数)分の賃金は支払う必要はありません。

あくまで、ノーワークノーペイが原則ですから、(皆勤手当を不支給にするのではなく、)遅刻や欠勤をしたのなら給与から不就業時間分を控除したらいいのです。


それに要注意なのが、この皆勤手当の性格です。

皆勤手当は、残業計算をするときの基礎額に算入する必要があります。

つまり、残業の時間単価が高くなること。

その一方で、年々高くなる最低賃金の算定時には、皆勤手当は通勤手当や家族手当と同様、除外して計算しなければいけません。

皆勤手当を入れたら、都道府県毎の最低賃金をクリアできたとしても、それは違法ということになるんです。



そう考えると、もし皆勤手当を当たり前のように支給している会社なら、皆勤手当そのものの意味があまりないということになるかもしれませんよね。

今や皆勤手当を別に設けずとも、いっそ基本給に含めるか、別の、もっとモチベーションを高められる手当に置き換えるか、といった流れになっているのも頷けるところです。


とはいえ、ある意味、皆勤手当が社員みんなに支給されている会社って、健全な会社かもしれないって思いもあります。

仕事してたら、しんどいことばかり。

それでも、仕事をしようと会社に来てるってことは、会社の雰囲気作りも、チームのサポートもうまくいっている証なのかもしれません。


ん~そう考えると、「皆勤手当」も捨てがたい面もあるかも。

でも、まぁ無理してたら話は別です。(笑)


それに、交代勤務制の場合なんかは、穴を空けると大変なことになるので、皆勤手当でモチベーションをあげるということもあるかと思います。


皆勤手当の廃止を検討する際は、従業員の不利益程度も考慮しながら、総合的な判断の下、進めなければいけません。



ところで、「皆勤手当」の歌(?) 発見しました!(^_^)v

まあるい地球の 水平線に
何かがきっと 待っている
苦しいことも あるだろさ
悲しいことも あるだろさ
だけど ぼくらは くじけない
泣くのはいやだ 笑っちゃおう!
進めー!!
      「ひょっこりひょうたん島より」



元気が出る名曲と思いませんか?

実は私も、この歌、歌いながら営業してます!

進めー!ってね。あはは。(^o^)/

営業マンの歌でもいいかも。。


http://www.roumusupport.jp