あれはあれとして守秘義務規定は必要なのです

会社が独自に持つ技術や製品、顧客情報、営業ノウハウ等に関する情報は、大切な財産です。
それを万一流出させてしまうと、会社の存亡にかかわることもあります。
そこで、民法上の信義則に照らし合わせて社員に対して守秘義務が課せられます。
労働契約に伴う、当然に発生する義務です。

会社の就業規則では、その守秘義務の明確化とその規律に違反した場合の懲戒規定を明確にしておかなければなりません。
懲戒という制裁を科すということを周知させることで、ある意味抑止効果もあります。
もちろん万一のことが起きた場合に、損害賠償を請求できる根拠とすることもありうるでしょう。
以前紹介した退職後の競業避止義務の検討とあわせ、規定化を忘れないようにすべきです。
サラリーマンにとってのＦＡ

就業規則に、義務や禁止事項をたくさん規定化すると窮屈な会社だと思われるしうちの社員は大丈夫だから、ということをおっしゃる寛大な経営者の方も中にはいらっしゃいます。
でも、社員の皆さんが安心して業務を続けるためにも企業秩序は必要です。
そして、秩序は、パワーなのです。

なので、あれはあれとして、一定の規律の義務規定は会社にとって必要なのです。

え！？あれって、今話題のあの事件ですヨ！
(^_^;/