大阪では、先週1週間を「職場のハラスメント防止を考えるウィーク」と名付け、ハラスメント防止についてのイベントがありました。


ハラスメントといっても、大きく2つあります。
いわゆる、セクハラとパワハラです。

セクハラの方は、ま、指導の延長とは言い難いと思うのですが、難しいのはパワハラです。
しかも、自殺とかなった場合、セクハラで自殺ってあまり聞きませんが、パワハラによる自殺ってありますよね。

結局、自分の能力の無さを自分で責めて・・ということでしょうか。。


昨年、労災認定の判断の為の負荷評価表に、パワハラが具体的にチェック項目として追加されました。
やはり上司の指導の在り方が問題となる時代になったといえます。


以前にも紹介した「ほめ達!」ですが、また今週の9月18日(土)に大阪で「ほめ達!」が開催されます。

http://www.cs-hospita.jp/cs/hometatsu2010.html


コレ行くと、教育関係者の受講者が多い印象ですけど、私は一般の会社の管理職の方に行ってほしいと思ってます。


部下をほめて育てるって次のような意味があると思います。
①やる気を引き出し、さらなる成長を促す
 誰だって褒められるのは嬉しくて、またやる気が出るものです。もう理屈ではありません。
②自信をつけさせる
 うまく行っているのかどうか自信がない場合には、自信をつけさせ、誇りを持たせる。その誇りがまたその人を育てます。
③ちゃんと見ているぞというサイン
 上司はちゃんと自分のことを見てくれていると思うと信頼の絆が強くなります。
④周りの人への影響で相乗効果
 あの上司はちゃんと見てくれているとういうことがわかれば、周りもまた奮起し、職場に活気が出ます。


もちろん、ほめ方もあって、当たり前のことを褒めてもらっても、かえってゴキケン取りや元々どう思ってたんだという不信感になったり、軽く見られます。

ほめ方も難しいですよね。


一般に、人は、悪いところや自分の価値観にそぐわないことには、すぐ目がいく傾向があるそうです。

良いところをひとつ見つける間に悪いところが5つ見つかるなんてことも言います。

誰から見ても感心することって、そうなくて当然です!


でも、部下一人一人をよく見れば、些細なことでも必ずいい所はあるはず!

そんな上司の姿勢を部下は感じるものです。


もちろん、叱ることは悪いことではありませんヨ。

あくまで是正であって、それは期待の表れです。


遅刻しても叱られなかったら、逆にその部下は悪化(エスカレート)していくでしょう。


問題は、その叱り方!


周りに大勢いる中で叱れば、恥ととられ、萎縮し、持てる能力も発揮できなくなりがちです。
その萎縮させる雰囲気は、それを見た周りの社員にも伝播します。

目のつくところを片っ端から言っては、小言ばかりになり、また説教かって聞き流すのも当然です。

周りの雰囲気は悪くなり、職場に活気なんか出るはずもないですよね。


あくまで、期待の表れということが周りに伝わる叱り方でなければ、パワハラって言われるかもしれません。


とはいえ、サラリーマン時代私も褒めることが苦手でした。。。

今になれば後悔ばかり。。m(__)m

だいたい、こんな勉強をしたのも、サラリーマン辞めてからだし、正直今になってやっと気づかされることも多いです。


もっと、私自身サラリーマン時代にも勉強すべきだったなぁって思うのですが、それも、私の経験として、皆さまにお役に立てたら幸いと思っています。


今は、技術や営業スキルだけでなく、管理職に対する指導の在り方やメンタルヘルスのラインケアのやり方等、企業は意識しなければいけない時代です。

なかなか目先の仕事をしているだけでしたら、成長にも限界があるような気がします。


職場の活性化が、会社の売上につながるのは、多くの会社が証明していますからね。


ハラスメント対策とかメンタルヘルス対策というとマイナスから会社を守るというイメージがありますが、実は職場を活性化し、売上を伸ばしましょう!って試みと同じなんです。


今の不景気時代だからこそ、部下の指導の在り方を見直してはいかがですか?


ぜひ皆さんの会社でも前向きに取り組むことをお勧めいたします!