家や自室に閉じこもって外に出ない若者の「ひきこもり」が全国で70万人に上ると
推計されることが、内閣府が23日に発表した初めての全国実態調査の結果から
分かった。
将来ひきこもりになる可能性のある「ひきこもり親和群」も155万人と推計して
おり、「今後さらに増える可能性がある」と分析している。
(2010年7月24日05時02分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100724-OYT1T00081.htm?from=main1
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え~鳥取県の人口が60万人、島根県が73万人。
唐突ですが、山陰のひとつの県まるごとが、ひきこもりという数値です。
大手企業は、グローバル化を見据えて、外国人の採用に力を入れているようですが、
私の知り合いの大学関係者に聞くと、確かに日本に来ているインド人や中国人留学生
は優秀な学生が多いそうです。
ただ、これはもう日本の若者をふがいないと言うのはやめなければなりません。
こんな社会になったのは、私たち大人の責任です。
教育の在り方を含め、反省しなければいけない所は多いと思います。
この事実を受け止め、将来の日本のために、少しでも改善できることを考えなければ
なりません。
社労士の立場で申し上げれば、事業主の皆さんは、こういった実情を踏まえ、
採用の際には、十分にパワーをかけましょう、と言わざるをえません。
(ある意味残念なのですが)
ひきこもりとなったきっかけは、「職場になじめなかった」が一番多く、安易な
採用は、両方にとって不幸なのです。
特に、試用期間の扱いが、殆どの会社で形式的になっているような印象を受け、
お客さまには見直すよう、私は申し上げています。
厳しいことをあえて誤解を恐れず言わせていただきます。
試用期間3ケ月で、本当にその人のことがわかりますか?
3ケ月くらいだったらネコかぶることできるんじゃないですか?
元より欧米と違って、一度正社員となれば、その社員を解雇するには高いハードル
を越えなければならないのが日本の法律です。
解雇が難しい以上、採用は当然に「リスク管理」の性格を帯びます。
で、冒頭のような時代背景です。
試用期間をもっと長めに、試用期間から正社員移行にあたっては、もっと慎重に!!
というのが、いつも申し上げている私の提言です。
その為には、就業規則の整備も必要です。
それから、「新卒者体験雇用奨励金」や「トライアル雇用」といった、国から助成が出る
お試し制度なんかもあるのですから、検討されてはいかがでしょう。
http://ameblo.jp/srkakitaro/day-20100520.html
ただ、前にも書いたことがありますが、そんな若者が増える一方で、私も社会人時代
に通っていた専門学校では、昼間は大学行きながら専門学校を掛け持ちするという
多くの頑張る学生を見ました。
ガッツのある、頑張っている日本の若者も大勢いますヨ。
まだまだ捨てたモンじゃないでから!