夏なので
少し怖い話をいたします。
これは、もうかれこれ20年近く前のお話なのですが
ある日の夕方、僕の携帯に電話が鳴ったのです。
確か、知らない番号からの着信だったと思います。
当時は僕も携帯を持って数ヶ月の時だったので、僕の番号を人伝に聞いて掛けてくる友人や女の子が多かったので、その類かなと思って、知らない番号だけども一応電話に出たんです。
ごめんなさい、女の子は嘘です。
見栄張りました。
ついでに言えば、友人もそこまで多くないので滅多に電話なんて鳴らない悲しい男でした。
泣くぞ。
なんか書いてて辛くなってきたのですが、その着信の話を続けます。
えっと、とりあえず電話に出たんです。
そしたら、おばさんの声がするんです。おばさんと言っても叔母さんでは無くて、全く知らないおばさん。
なんか、お中元だか何だかの話をしてるんだけど…
明らかに僕に対して話してる感じではないんです
僕が何言っても、勝手に話してる
意味分からないから僕が無言で居ても、なんだか勝手に話してる
それも、会話のキャッチボールがしっかり行われているかの如くおばさんの話が続いていくんですよ。
もうずいぶん前の話なので具体的には覚えてないのですが
「やっぱりジュースとかの方が良いかなと思って」
「えっとねぇ、小学生の男の子が二人」
「ほんと、あっと言う間!」
「3年前くらいかなー、やっぱり遠いからねぇ」
「うんー、うん、そうそう」
みたいな言葉が一方的に聞こえてくる状況。
僕が何を言っても、その僕の言葉への反応は一切ないのです。
この体験は、僕はずっと「携帯の電波とかまだ安定してない時期だから、何かの拍子に何らかの原因で他人の通話が聞こえる状況になったんだろなー。珍しい体験したなー」
と思ってたし、多分その通りだとは思うんです。
まあ、なぜ僕に着信が来たのかは謎ですが、それも「何らかのエラー」と言えば納得できる気もします。
だけど、最近ふと思ったんです。
絶対に無いとは思うんだけど
単純に精神異常なおばさんが
適当な番号に電話を掛けて…
僕に
ただの独り言を聞かせていたのだとしたら…
少し背筋が凍ります
…おっと
こんな時間に着信があったようだ。
知らない番号だけど、ちよっと掛け直してきます。
皆さんも、知らない番号からの着信にはご注意を( ̄▽ ̄)