最近、メッセージの題材となるものを探そうと思って、聖書の解説書を読んだ。前回のルツ記のように短いヨナ書を選んだ。そこを通して学んだことをシェアしたいハート

 

 ヨナ書は、事実ではなく作り話、寓話と捉える人もいる。しかしイエスは、この物語を史実と見なされた(マタイ12:39-41)。イエスは、ヨナの物語をご自身の復活の「しるし」と言われた。魚とニネベの人々の悔い改めと、ご自身の復活と審判の日とを同じ範疇に入れられた十字架

 ヨナ自身が神の御霊の導きによってこの書を書き、自分のふさわしくない振る舞いを弁解しようとしなかったこと、また神の御霊の導きによりこの書が、聖書に取り上げられたことを見ると、これが史実であることを信じる根拠となり得るニコニコ

 

 ヨナは、イエスの故郷ナザレに近いガテ・ヘフェルの生まれで、ヤロブアム2世の治世(BC793-753)に生存し、イスラエルの失われた領土のあるものを回復することに力を貸した(Ⅱ列14:25)。ヨナは預言者であるとともに政治家であったびっくり

 イスラエル人であったヨナは、神のお気に入りであることを大事に守り、主の憐れみを異邦人と共有することに乗り気ではなかったえー

 

 ニネベはアッシリヤ帝国の首都であり、アッシリヤ帝国は約300年間世界を支配した(BC900-605年)。彼への使信は、自国である北王国イスラエルを既に滅ぼしつつあった敵国の命を伸ばすものであった。故に彼が安泰方向へ逃れようと、タルシシュへ向かおうとしたのも無理はないOK

 

 神がヨナをニネベに遣わした目的は、神が他の民族にも関心を持っておられる事をご自身の民に、暗示しようと為さったと思われる。もう一つは、ニネベの人々の「暴虐な行い」(ヨナ3:8)を悔い改めさせ、イスラエルの人々の捕囚を延期するためであったと思われる流れ星

 

 神がイスラエルの敵であるニネベに、憐れみを示された事にヨナは怒った。神はヨナに、異邦人に対するご自身の憐れみを理解して欲しいと望み、被造物への神の愛を知る助けになるような状況を設定された🍃。この状況を用いて、ニネベの民や動物を含めてご自身が被造物の為にどんなに嘆いておられるかをヨナに説明された(ヨナ4:1-11)。

 

 ヨナの物語は、メシヤの復活と全民族に対するメシヤの使命を描いた、雄大な歴史的絵画なのであるキラキラ

 

 ヨナ書については、私の通っている教会で、以前、子供礼拝が行われていた頃、私の孫も参加していたこともあって、教会の協力伝道師であった了戒先生(①)が、絵本を使って面白おかしく話しておられたのが、印象に残っているニコ

 

 人間が魚のお腹に3日間もいて、生きておれるのだろうか。3日間と言ってもイエス様の3日目の甦りも、実際は金曜日の午後5時頃に墓に葬られ、日曜日の午前6時頃に甦られたとすれば、実質1日半であるラブラブ

 ある牧師先生が神学校で使われていた教材の中で、実際にヨーロッパの海岸で、船乗りがシケで何人かが、海に落ちて1人が行方不明になったが、その人が岸辺に打ち上げられていた、クジラか何かの魚のお腹の中から生還したという新聞記事を取り上げておられた🐳。(その教材が行方不明アセアセ!)

 

 このヨナ書を読んでいただいたメッセージは、上記の太字で書いた文章であった乙女のトキメキ

 

 

付記)①了戒光彦先生は、私たちが通っている教会で毎週水曜日に聖書講義を担当して下さり、私たちの聖書理解に大きく貢献して下さった。残念ながら病気のため、56歳と言う若さで天に召された。著書に「これでやっと聖書がわかる」「キリスト教の霊性と現代思想」がある。またYouTubeに「了戒先生の聖書講義」をアップしておられた。