西側にとって不都合なロシアの真実(2) | 鳳凰記(万象算命創楽院公式ブログ)

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算命学者・伯耆弘徳(ほうきこうとく)が再び動き出しました。

こちらの記事の続きになります。

 

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(記事の続き)

 

アメリカでは、本当に言論弾圧で逮捕されている人、バッシングされた人、解雇されたり、脅されたり、暗殺された人もたくさんいる。

 

タッカー・カールソンだって、その一人だ。

 

アメリカ人である彼にとって、言論弾圧は言わば当たり前のことで、アメリカにあってロシアにないなどということが、あるわけがないと思ったのだろうか? 

 

自由の国であるはずのアメリカでさえ言論弾圧があるのに、自由がないはずのロシアで言論弾圧がないはずがないだろうと❓

 

インタビューの翌日に、カールソンはロシアのメディアにインタビューを受けて、現代のロシアは予想外にすばらしい、モスクワはとてもすてきな街だ、とすっかり緊張が解けたように、晴れ晴れとした顔をして語っていた。

 

そのときはインタビューが公開される前のことだったから、ただインタビューがうまくいってホッとしているんだなと思っただけだった。

 

しかし、インタビューを見たあとに、彼のあの発言を思い出すと、あのインタビューは彼にとっても、ロシアの印象が引っくり返った瞬間だったのだなと思う。

 

彼もまた、一般のアメリカ人と同様に、ロシアは言論弾圧や不当逮捕などが行われている、独裁的な国だというイメージを持っていたのだ。

 

だから、彼の質問から引き出されるプーチンの答えは、彼にとってはまったく想像もつかないものだったのかもしれない。

 

それによって彼は、思ってもみなかった現実に引き出されてしまったのだ。

 

そして晴れ晴れとした表情をして、現代のロシアはすばらしい、と語ったのだ。

 

彼の最初の質問は、何故ロシアはウクライナに軍を出すことに決めたのか、ということだった。

 

領土が欲しいのか、ウクライナがNATOに加盟することによる脅威が問題なのか、といった答えを、彼は期待していた。

 

それに対してプーチンは、ウクライナのことは歴史を知らないと理解できないからと言って、一千年前のロシアの歴史から物語り始めた。

 

カールソンはそのことにいら立っている様子で、何度かプーチンを遮って、ウクライナの戦争のことに話を戻そうとした。

 

しかしプーチンは、そのたびにその話はあとに出てくるから、今は話させて欲しいと言って、歴史の話を続けていった。

 

インタビューを終わりまで聞いて初めて、一千年前の歴史から話す必要があったのだということがよくわかる。

 

もともとウクライナという国があったわけではなく、そういう民族が別に存在していたわけでもなく、同じロシア民族がいただけだったのだ。

 

それが19世紀の頃から、ウクライナの土地を植民地化しようとする外国の勢力によって、ウクライナはロシアと異なる民族だという印象操作が行われていった。

 

そうやって、ウクライナの独立運動を起こして、ロシアから切り離して支配しようとしていたのだ。

 

それでウクライナは、ポーランドに支配されたり、ドイツに支配されたりするようなことになり、そのたびに残虐な扱いを受けてきた。

 

ウクライナという国は、ソ連ができてから初めてできた国だった。

 

しかも、ポーランド、ルーマニア、ハンガリーの一部がどういうわけだか入れられているという、奇妙な国境の引き方をされた国だった。

 

この人たちはウクライナ人だというアイデンティティを持っているわけではなく、自分たちをハンガリー人だとかロシア人だとか思って生きてきた。

 

こういう人たちに、ウクライナ人だというアイデンティティを持たせるために、何と80年前にヒトラーに協力してポーランド人やユダヤ人やロシア人を虐殺していたバンデラ主義者が、国の英雄として祀り上げられることになったのだ。

 

それが、2014年のクーデターで政権を取ったのだけれど、それで、クーデターに反対する人たちが軍事的に攻撃される事態になった。

 

そのときにすでに訓練ということでウクライナに基地を作っていたNATO軍が、空爆していた証拠写真があると、プーチンは言っていた。

 

セルビアでもチェチェンでもウクライナでも、すべて同じことだった。

 

アメリカ中央情報局が、ロシアを弱体化させるための戦略として、反政府テロリストを送り込み、紛争を起こすので、その国の政府がロシアに助けを求めてくる。

 

それでロシアが紛争解決のために軍を出すと、西側のメディアと政府が、一斉にロシアが侵攻したと大騒ぎするのだ。

 

そして、ロシアに経済制裁をかけ、ロシアのスポーツ選手を国際大会から締め出し、ロシアは恐ろしい国だと、世界中の人々に思わせる。

 

カールソンは、そうしたことを語っていくプーチンに対して、でもどうして交渉しようとしないのか、証拠があるならどうして公表しないのか、どうしてワシントンに電話してやめろと言わないのかと、鋭く追及するような質問をしていく。

 

プーチンはそれに対して、困ったような顔をしながら、ごく率直に、正直に、真実を語っていく。

 

アメリカの政治家は、インタビューでは、もっと駆け引きや演技で答えてくるのだと思う。

 

こんな風に率直な語り方をする政治家は、アメリカにはいない。

 

(まだ続きます)

 

 

『不自然なことを止めれば、真実が見えてくる。』