相生と相剋の話(1) | 鳳凰記(万象算命創楽院公式ブログ)

鳳凰記(万象算命創楽院公式ブログ)

2016年春、『万象算命創楽院』は本拠地を東京・府中から福岡・博多へ!
算命学宗家直系、本流の正しい算命学を全世界に伝え広めるため、
算命学者・伯耆弘徳(ほうきこうとく)が再び動き出しました。

五行分類された自然界の気のエネルギー(木・火・土・金・水)は互いに相生(生じる、生じられる)、相剋(剋す、剋される)という関係性を持ちます。簡単に言えば相生の関係は気の流れに無理が無く、そのぶん楽だということになりますが、相剋の関係は気のぶつかり合いになりますので、やはり苦労が大きくなり、同時にエネルギーの消耗も大きくなります。

 

算命学を学んでいくうえでまず知っておくべきことは、自然界には吉とか凶というものは無い、ということです。陰陽五行という分類思考においても同様で、「木・火・土・金・水」のいずれにも吉凶はありませんし、お互いの相生・相剋という関係にも吉凶は無いのです。

 

算命学以外の他の東洋占術を学んでこられた方の中には、「相生は吉」で「相剋は凶」だと教わった方々が少なくないかも知れませんが、よく考えてみて下さい。自然界に存在する物には吉とか凶とかは最初からありません(ただし人間世界には吉と凶があるのです。何故かと言えば、人間世界も本来は自然界の一部であるにもかかわらず、人間の創り出した文明は不自然だからです。不自然な世界であるが故に吉凶が生じるのです。これについてはまた機会を改めてご説明します)。

 

さて、相生と相剋といいますと、多くの方はなんとなく「相生の方が楽でいいなあ」と思われるのではないでしょうか?

 

確かに相生の関係は無理がないので楽なんです。「生じられる」という関係は自分がいろいろなものを頂ける、学べる、助けられる、強められる、といったニュアンスで捉えることが出来ますよね。

 

それに比べると「剋される」という関係は辛くて苦しいイメージが浮かびやすいかもしれません。

 

しかしながら人として、鍛えられる、磨かれる、能力が引き出されるのは紛れもなく「剋される」関係によります。

 

「相生」的な、楽な生き方を選んだ人は鍛えられていないし、磨かれていないし、本来持っている自分の可能性が全く活かされません。当然、人としての魅力も出てこないのです。これでは人間世界では認めてもらえません。口は達者でも実行力が伴わない、だから信用もされないのです。

 

自分の持ち味を活かして、周囲から認められるようになるためにも、「相剋」的な生き方というのが不可欠なんです。

(続く)

 

 

『万象算命創楽院』公式サイトはこちら

 

 

vimeo「算命道場」シリーズのオンデマンド販売はこちらから

 

フォローしてね! ペタしてね