先週、歩いて5分ほどの隣町に魚屋『福助』開店のチラシが新聞に入っていた。

 覗いてみようと出かけたが50人以上が並んでいたのにビックリ。昨日の午後も車で店の前を通ったら、やっぱり行列。

 今朝、暮れの買い物の帰りに通りかかったら行列は無し。路駐して店を覗いてみると、中央の島は全部、丸の魚が発泡スチロール箱に入って値札が貼ってあった。中アジは目が白濁。だがスズキやキンメは、見た目はピンシャン。手頃なスルメは塩辛用を作ろうと2杯籠に入れた。それに生シラスが1パック200円。昼の生シラス丼用にこれもゲット。ぐるりと回ってみたらカワハギがどっさり。妻が「あら、一昨日、築地場外市場で買ったカワハギの半値だわ!」と言う。すると黒服を着た若い店員のお兄ちゃんが、「ちょっと小せえし、日も経ってるからな」となんとも正直な説明。サケやブリの切り身は、スーパーの倍の厚み。握り寿司は10貫入って700円。これなら購買意欲が沸くだろう。

 帰ってきてすぐ、塩辛の下拵えをしてビックリ。肝が予想の半分の太さもない。「どうしたの?」と覗き込んだ妻が、「あらあら、小っちゃいわね」と呆れた始末。それでも粗塩をたっぷり振り、身は皮を剥いで乾かすことにした。

 昼飯用に白米を1合だけ炊いた。いつもは麦飯だが、シラス丼はやっぱり白米。生姜の摺り下ろしや、刻みネギ、卵黄をのせて生醤油を少し垂らした。おかずはスルメのゲソの生姜炒め。

 生シラスそのものは、美味い!という代物では無いが、さっぱりと風味が持ち味。大昔、湘南へドライブした際、一緒に食べたはずの妻が、「わたし、生シラス丼、初めて。あのとき、口の中でシラスが動いたら気持ち悪いから、釜揚げシラスしか食べなかったから、今日が初めて」と思うしておりました。

 充実した半日でした。