「また彼女が夕飯食べにくるけど、いい?」

 この春、入社したばかりの孫が彼女を連れてくるという。手が早いのは隔世遺伝だろうか。

 娘夫婦を入れて7人分の夕食。

 最後に残った小イワシは天ぷらにしたが、甘みがあって美味かった。天つゆや塩、好みで残さず平らげた。

 山芋、ニンジンと牛蒡の掻き揚げなど、くそ暑いのに7人分を天ぷらを揚げ終わるところには、汗だくでヘロヘロ。ボール一杯につくった小イワシのマリネもかお代り続出で空っぽになった。気が遠くなるような猛暑だったが、食欲が落ちないのは結構!

 妻が大鍋一杯作った野菜どっさりのミネストローネも鍋の底にチョッピリ残っただけ。

 孫の彼女の食べっぷりも見事だった。小柄なのにみんなより5割増しで食べまくっておりました。

「ジジババ育ちは3文安」の言葉どおり、いや、3文以上に安っぽく育ったようである。