お線香を上げに来た姉や姪。小さな仏壇の隣り、テレビ収納ケースに釣友青山氏が撮ってくれた物持ちの写真を貼り付けておいた。

「まあ、大きな鯛」という歓声に続き、「こんなとこじゃ、なんだか亡くなった遺影みたい」と言われたが、「俺が死んだらこの写真、小さな額に入れて飾ってくれ」と頼んである。もう中鯛の物を持った写真を撮ってもらうチャンスなんかきっと無いだろうから。

 姉たちは、鯛の兜煮に舌鼓を打った。タケノコを一緒に煮て添えたが、これも好評。

 刺身のほか、鯛を醤油と味醂に1時間ほど付けた「漬け」を漆の椀に盛った飯にのせ、ミョウガと葱のみじん切りを振りかけ、てっぺんに練り胡麻を落とし、鯛の粗汁をかけ回した。やっぱりこれが一番、請けました。九段下に鯛茶漬けの名店があるが、天然の真鯛だから素人がやっても絶対に美味いと確信しておりました。

 産卵後のメスの鯛だったので、釣って3日目で少し熟成はしていたが、やはり身の締まりはイマイチだったので、漬けにしたのが正解だった。

 カサゴの空揚げは姪っ子の大好物だそうで、どこかのメニューにあると必ずオーダーするという。彼女、成田空港で通訳の仕事をしていたが、コロナで外国からの飛来がゼロになり失業状態だという。

 今夜は娘夫婦たちのために、もう一肌脱がなくてはいけない。