「鉄道オタクの田村君 パラレルワールド体験記」 岬 真之 作 アマゾン クリンドル本公表発売中 面白いよ。
途中までのあらすじ
田村慎太君は、N大学工学部で情報工学を学び、いまは県庁で働いている。田村君は鉄道オタクで廃線跡巡りが趣味である。或る晩秋の土曜日の昼に廃線上岡鉄道の茂棲駅の付近を見て回ったが、駅から南に百メートルのトンネル(白山隧道)に行ってみたところ、トンネルの先の出口は新緑に満ちているように見えた。
その日は不思議に思いながらもそのまま引き返したのだったが、翌年の七月末の土曜日に、恋人の怜子(さとこ)さんと連れ立って、昼ごろにそのおかしなトンネルの様子を見に行ったのである。すると、茂棲駅側から見たトンネルの先の漆沢駅側の出口は秋の気配であった。田村君は持ち前の慎重さで引き返そうと提案したが、オカルトを信じないタイプの怜子さんがトンネルの向うに行って真相を知りたいと言い出し、田村君は怜子さんに引っ張られながらトンネルの向う側のを目指したのである。トンネルを抜けると漆沢駅側の出口はやはり三末の早春の季節で、茂棲駅側の出口の真夏の季節ではなかった。さらに子細にみてみると、周りの景色はいつもと変わらないのだったが、怜子さんが見つけたコガネムシの死骸には脚が8本もあったのである。
