免疫力と栄養および免疫増強サプリメント
下記の栄養素なりサプリメントなりが、免疫に良いとされているが、若干商業的な目的での記事がネット上に氾濫している。そのどれもが、大々的に効用を謳っている割には、その科学的な理由・根拠については殆ど触れていないものが多いし、口伝えの話の紹介に終始しているものも多い。たまに、実験成績を示しているものも散見されるが、対照実験が不十分なものが多く、ほとんどの場合、学会や研究会での発表に留まり、論文化されているものは少ない。
それらの記事(宣伝文句)を信じる信じないは読者の自由であるが、こうした免疫サプリメントの長期に亘る服用と摂取は、医師が処方している降圧剤などのいろいろな治療薬の作用に拮抗的に働いたり、過剰な薬効発現を誘導したりして、その人の基礎疾患の治療に悪影響を及ぼすことが知られている。さらに、海外で使われている免疫サプリメントの中にはまがい物が多く、発がん性が疑われるような物すらある。その辺の事情を十分に考慮して欲しい。
なお、下記の栄養素、食品、サプリメントについての有効性については、すでに僕が文献検索を行って判定しているが、そのうちの大事なものについてはおいおいこのブログに載せる予定である。
免疫に資すると言われている栄養素、食品、サプリメント
・ビタミンA/B、カロテン(生体の代謝に必須、当然免疫力に関わってくる)
・ビタミンB群(ビタミンB6、パントテン酸)(生体の代謝に必須、当然免疫力に関わってくる)
・ビタミンC(生体の代謝に必須、当然免疫力に関わってくる。抗酸化力も過度な炎症による免疫細胞の傷害に効く)
・ビタミンD(生体の代謝に必須、当然免疫力に関わってくる。マクロファージの機能を高める。)
・ミネラル(亜鉛、銅)(生体の代謝に必須、当然免疫力に関わってくる)
・アミノ酸(タンパクの構成成分であるので、これが不足すれば免疫細胞やそのメディ―エーターが作られなくなる。アルギニン、オルニチン、グルタミン、ヒスチジン、リジンの補給が好ましいとする説がある)
・ポリフェノール(かなり有望。著効という訳ではないけれど)
・乳清タンパク(自然抗体が含まれる。どうも一部の人や企業の考えに過ぎないようだ。)
・乳酸菌(文献が多く、かなり信用できる)
・納豆(文献が多く、かなり信用できる)
・DHEA (デヒドロエピアンドロステロン):自然薯に含まれる成分(どうも一部の人や企業の考えに過ぎないようだ。)
・メラトニン(睡眠ホルモン:慢性的な睡眠不足は免疫の敵)
・キノコ類(b-グルカン:アガリクス、霊芝、チャーガ、マイタケなど。さあ、何処まで効くものやら)
・AHCC (Active Hexose Correlated Compound:聞いたことが無い。どうも一部の人や企業の考えに過ぎないようだ。)
・冬虫夏草、ローヤルゼリー、プロポリス(どうも一部の人の考えに過ぎないようだ。)
・高麗ニンジン、 田七ニンジン、 マカ(ペルーの野菜)、 エゾウコギ(どうも一部の人や企業の考えに過ぎないようだ。まあ、全く効かないことも無いだろう。)
・エキナセア、 エルダーベリー、キャッツクロー(結構文献がある)
・アロエ、フコダイン(昆布の粘り成分)、 クロレラ(どうも一部の人や企業の考えに過ぎないようだ。まあ、全く効かないことも無いだろう。)