ノスタルジックでロマン溢れる詩を書いてみましょう。最初は真似で良いから、島崎藤村が好んで使った語彙や言い回しを紹介して置くので、それらの語彙や言い回しの心象風景を読み取って、自分なりの明治~昭和初期の現代詩を書いてみましょう。現代ポップスのラップの歌詞も悪くはないけれど、それだけだと教養が問われます。
遊子、蘩蔞、淡雪、畠中の、草枕、榮枯、百年、聲調、荒磯、波路、東雲、彩なす、舟路、葡萄葉、美酒、花影、初音、
うらぶれ、かそけし、ほのか、み空、み山、み川、たまゆら、かげろふ、しづけさ、うつせみ、夕づつ、朝ぼらけ、霧雨、
こずえ、みぎわ、朧、ほととぎす、こほろぎ、しら梅、朽葉、旅人、ふるさと、さすらひ、うたかた、かへらぬ、夢路、
うつろひ、たそがれ、みちのく、ひと昔
千曲川旅情の歌(1番)
小諸なる古城(こじょう、ふるき)のほとり
雲白く遊子(いうし)悲しむ
緑なす蘩蔞(はこべ)は萌えず
若草も藉くによしなし
しろがねの衾(ふすま)の岡邊
日に溶けて淡雪流る
あたゝかき光はあれど
野に滿つる香(かをり)も知らず
淺くのみ春は霞みて
麥の色わづかに青し
旅人の群はいくつか
畠中の道を急ぎぬ
暮れ行けば淺間も見えず
歌哀し佐久の草笛
千曲川いざよふ波の
岸近き宿にのぼりつ
濁り酒濁れる飮みて
草枕しばし慰む (2番の詩も有ります。)
僕が大好きな藤村の抒情詩です。藤村は、沢山の優れた詩を書きましたが、突然詩作をやめて、小説に転向して、「夜明け前」、「破壊」などの長編小説を書きました。詩では語り切れない自分の思想と哲学を綴りたかったのでしょう。藤村が亡くなってから長いこと経つので、藤村威の詩は著作権には抵触しませんが、現代詩などは気を付けましょう。商用に使うとかなりの確率で高い使用料を支払わされることがあります。ちなみに、日本の著作権の保護期間は著作者の死亡後70年です。