生きてることの詩
 
 春が笑うと 雪が融けます
 山の緑に 夏が見えます
 だから 笑ってくらしてみましょう
 いじけることを 捨ててもみましょう
 
 夏を想うと 蝉が鳴きます
 種なし葡萄の 秋が見えます
 だから海鳴り 聞いてみましょう
 生きてることを 見つめていましょう
 
 秋が囁き すすき揺れます
 枯葉の道に 冬が見えます
 だから 誰かを慕ってみましょう
 やけ酒のんで 騒いでみましょう
 
 冬が遊ぶと 木枯らし吹きます
 かたい木の芽に 春が見えます
 だから独りで 笑っていましょう
 想い出さんと 話してみましょう
 
 昨日を恨めば 今日が消えます
 今日を嗤えば 明日が泣きます
 だから 何かを求めてみましょう
 生きてることを 嘆いてみましょう
 
 他人を恨めば 人が泣きます
 ひねくれ者の 自分がみえます
 だから 一人で歩いていましょう
 心の垢を 洗ってみましょう
 
 昨日を想って 今日を生きます
 今日を旅して 明日を知ります
 だから のんびり暮らしてみましょう
 故郷の山 眺めていましょう
 


 英語の歌詞
Song of living


Song of livingSpring smiles to me and the snow begins to thaw
Summer is bringing us bright greens in forest in everywhere
So, you may smile with silence and spend your life without sulking
 
Thinking of summer time brings us a chance to hearing cicada cry
Soon, we may enjoy sweet taste of seedless grapes in autumn
In these seasons, it’s nice to listen to sea rumble all day long
It seems better for you to be a bit serious about your life
 
Autumn whispers and the pampas grass silently sways
I can see winter on the road of many dead leaves
So let's admire someone who gently lays you down
Let's have some booze which supports your dsparate heart
and make some noise with your friend
 
When winter plays, the trees blow away
In the near future, I can see spring in the hard buds of the trees
So let's laugh alone with your hope for spring coming soon
Let's talk with your nostalgic old memories in silence
 
My grudge against my yesterday events disappears my own today life
Your disdain on your today events causes lonely tomorrow life for you
Let me decide to look for something with the abyss in my mind
Heaving a sigh on my own life makes me feel a bit relieved
 
If you have strong hate for some other persons, those people will cry
You will find perverse parts in your own heart and mind
So, let's walk alone with relaxed mind
Let's wash away the dirt in our own hearts
 
We live today thinking about our yesterday events
And, we travel today to know our tomorrow life
So, let's live peacefully having rich in your spirit
Let's leisurely look at the mountains of our hometown
 
 四季を通した写真やイラストと人の生きざまを描いたイラストなどを表示しながら、「生きてることの詩」と言う歌詞の曲が流れます。昭和50年初めの頃の楽曲です。単純なメロディの繰り返しですが、何かほっとするような癒しが感じられます。今の流行りのテンポの速い技巧を駆使した曲とは違いますが、それなりに心に残ります。
 
 この歌を聴きたい方は、下記のURLにアクセスしてください。若い頃の岬 真之が歌っています。
 
#Lyric poem "Song of #living " Japanese folk song 「生きてることの詩」

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朝ドラ「カーネーション」

 

 「カーネーション」は、岸和田の呉服商の娘 小原糸子(尾野真千子) が洋裁に魅せられ、父の反対を押し切って洋装店を開き、戦争で夫を失いながらも 三人の娘(優子・直子・聡子)を育て上げ、世界的デザイナーへと導く一代記 です。 実在のデザイナー・小篠綾子さんをモデルにした物語で、糸子の約80年の人生を描いたドラマです。主人公を演じた尾野真千子の演技が秀逸で、男勝りの洋裁の才能と情熱豊かな女性の戦前、戦中、戦後の生きざまを描いています。脚本は渡辺あやさん、演出は田中健二さんほか複数名の方たちです。

 

 因みに、実在モデルの小篠綾子さんは、かの有名なデザイナーのコシノ三姉妹(コシノヒロコ・コシノジュンコ・コシノミチコさん)の母親です。

 

 このドラマの中で、糸子が育てる三姉妹は、実在の「コシノ三姉妹」(コシノヒロコ・コシノジュンコ・コシノミチコさん)をモデルにしたキャラクターです。小原優子(新山千春) は物静かな真面目な勉強家タイプの長女です。小原直子(川崎亜沙美)は 芸術肌で奔放な次女。小原聡子(二宮 星)は高校まではソフトボールで全国レベルで活躍したが、その後は洋裁に転向して、海外へ渡り活躍してる三女です。三人とものちに世界的デザイナーになり、活躍を続けています。

 

 このドラマは、1年くらい前に全編を再放送していたので、毎回録画しながら観ていました。そのうち、特に面白かった50話分は、ブルーレイのハードディスクに残してあります。いま見てもつい笑ってしまう名シーンは次のようなものでした。

 

 戦後間もない頃、主人公糸子は美容師をやっている親友の吉田奈津(栗山千明)から、「もう耐えられへんさかい、髪結い屋やめて、子を連れて実家に帰るわ。」と告白されます。大事な息子(奈津の夫)が戦死したことで、神経衰弱になってしまった姑の吉田照代(濱田マリ)から「あんたが嫁に来てから、息子二人が戦死してしもたんやで。あんた、死神やで。」と詰ら寄られて精神的に追い詰められていたのでした。

 

 糸子はその話を聞き、「実家に帰ったらあかん。おばちゃん、どないなるねん。」と奈津が離縁するのに大反対します。そこで、糸子は奈津に元の元気を取り戻すのが一番だと考えます。奈津が一番大事にしている美容の仕事への奈津の情熱を掻き立てようと考え、近所の糸子の後見人のおいちゃんに頼んで、中古のパーマネント機が何処かに残っているのかを調べてもらいます。戦争中に金属の拠出運動があったため、ミシンはなかなか見つからなかったのですが、奇跡的一台の中古ミシンが東京で見つかりました。

 

 そこで糸子は、奈津と一緒に行きつけの珈琲屋に出かけ、そこで奈津に、「東京に行って中古のミシンを買うて帰り、美容室を始めよな。」と持ち掛けます。金は糸子が利子なしで課して上げると言うのです。奈津は、「もう実家に帰ることを決めたんや。せやから、もうええねん。」とごねるのですが、糸子は、「パーマネント機やでぇー。」、「吉田美容室でぇー。」、「東京やでぇー。」と奈津の心を誘い、奈津は1時間ほど逡巡し続けた後、糸子の誘いに乗って、と糸子とおいちゃんと一緒に東京に行くことになるのでした。

 

 この時の、尾野真千子の演技はまさに秀逸で、元々敬語の無い岸和田弁のちょっと乱暴にも聞こえる独特な口調の中にある優しく人の心を押してくれる温かみを十分に感じさせるものでした。

 

 もう一つ面白いシーンを紹介しておきます。或る日突然、東京で洋裁や店の経営方法の修業を重ねてから岸和田に帰り、糸子の店の小原洋装店でデザイナーとして働いていた長女の優子が、糸子が後を継がせようとしていた小原洋装店は継がずに、大阪の心斎橋にあるビルの一角に自分の洋装店を作り、そこで独立して洋裁の仕事を伸ばして行きたいと、糸子に告げるのでした。すったもんだした挙句、糸子は「分かったぁ。もう分かった。好きにしいーっ。やるんやったら、それに集中しいーっ。」と言って、優子の独立を認めるのでした。優子は、涙を浮かべながら、糸子に詫びつつ家を出て行くのでした。

 

 ところが、数日後のシーンに画面が変わると、優子が糸子の店に戻って来て、泣きながら、「お母ちゃん、大工さんな、店の改修してくれてるんはええねんけど、仕事おそいし、やる言うた約束まったく守ってくれへんのやしーっ。」と糸子に泣きつくのでした。糸子は、「へっ、えらそうなこと言うてたくせに…ほんま、この娘、なんでこない独立心あらへんねん。」と心の中で考えつつも、優子と一緒に心斎橋の改装工事中の店に出かけて行って、優子の代わりに仕事の態度の悪い大工と掛け合うのでした。

 

 大工が、「そこまでの約束はしてへんで。出来へんもんは出来へんねん。」と言ってきましたが、糸子は、大工に顔を近づけて、「出来へんて、そらちゃうやろー。いっぺん引き受けたもんは、最後までちゃんとやらんかい。」と大声で言い返し、優子が不要なダクトを撤去して欲しいといくら頼んでも、言うことを聞いてくれなかった大工に、渋々ながらそのダクトを取り外させるのでした。そして、糸子は大工に向かって、「ほな、またちょくちょく顔出しに来るよって、宜しう頼んまっせ。」と言って、工事中の優子の店を後にするのでした。このシーンの尾野真千子の演技は、岸和田人の器量と気風をものの見事に表現したものでした。

 

 この「カーネーション」と言う作品は、僕には、朝ドラの中では一番面白い作品でした。世間様では、「おしん」が一番だと言う評判で、東南アジアでも皆が「おしん」の大ファンなのですが、全体を通じての話の面白さでは、「カーネーション」が一枚上手なような気がします。「カーネーション」は実在の小篠綾子さんをモデルにして脚本が書き上げられたドラマであり、事実と言うものの重みが利いているからなのだと思います。

 

 因みに、ドラマ「おしん」も、丸山静江さんや和田カツさんがモデルと噂されていましたが、作者の橋田壽賀子さんは特定の実在のモデルは居ないと言っています。しかし、丸山静江さんの手紙が「おしん」と言うドラマの創作の出発点となり、和田カツさんの人生の一部が参考にされたことは確かな事実のようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

フォークソングは楽しい サイモン & ガーファンクル

 

 正式にはフォークロックと言うことで、前回までにお話ししてきたフォークソングとは、ちょっと違うのですが、僕はサイモン & ガーファンクルの曲と歌唱がとても好きです。恥ずかしながら、前々から彼らデュオの名前は知っており、非常に上手な歌い手であると言うことは知っていましたが、長いこと実際の彼らの歌唱を聴いたことがなく、彼らは1964年にサイモン & ガーファンクルの名前でデビューしていますので、僕が彼らの歌声をじっくり聞いたのは、それから25年ぐらい経ってからのことでした。

 

 或る日、市内の今で言うモールに家族で買い物に行っていた時のことでしたが、女房や子供らの買い物に付き合うのも飽きてきて、イベント会場に在った大型テレビを何となく観ていました。すると、そのテレビ画面の中で二人組の外人歌手がデュエットで歌っており、それがものすごく透明感のある歌声で、驚くほどのハーモニーを奏でていました。あまりの上手さに感心し、数分間、その歌唱に聴き入っていました。「もしかするとこれがあの有名なサイモンとガーファンクルなのではないか。」と思い、ちょうど僕を探しに来た女房にテレビを指さして、「あれがサイモンとガーファンクルなのか。」と訊いてみましたところ、その通りだと言うことでした。女房も若い頃にカセットデッキでよく聴いていたそうです。

 

 「うーん。これはすごい。」とつくづく感心し、後日、彼らのカセットテープを買ってきて、車の運転をするたびに聴いていました。音程が非常にしっかりしていること、感情がこもっていること、ハーモニーが綺麗なこと、胸が透くような透明感のある歌唱であること、歌詞が良いこと、それを支えるメロディーにもアメリカのプロ中のプロならではの流れと重みがあり、歌詞との間の乖離がほとんど感じられないことに惹きつけられました。

 

 そして嬉しいことに、10年ほど前にNHKが1981年の彼らのニューヨークのセントラル パークでの再結成コンサートの2時間ぐらいの特別番組を組んでくれて、そのコンサートで歌われたすべての楽曲を放映してくれたのです。僕はその放送をDVDに録画して、車の運転中に聴きました。そのコンサートでの歌唱は、彼らがソロ活動で年齢を重ねた分、落ち着きと感情表現の深みと鋭さがみられ、そして嬉しいことに、40歳を超えてもガーファンクルの高音部の歌唱に無理は感じられず、声も十分に伸びきっていました。このDVDは今も大切にしていますが、このコンサートのLP2枚組は「セントラル・パーク・コンサート」として発売されており、世界のヒットチャートの上位にランクされたそうです。

 

 僕の好きな曲は、Bridge over Troubled Water、Homeward Bound、America, Wednesday Morning 3 A.M.、Slip slidin' awayなどです。今は、Youtubeで全て曲が聴けるし、セントラル・パーク・コンサートの動画もフルで視聴できるので、たまにパソコンにイヤフォンを付けて聴いています。何度聴いても飽きが来ません。彼らの実力の証なのでしょう。ほとんどの曲はポール サイモンが作っていますが、歌詞は公式ページ(https://www.paulsimon.com/song/slip-slidin-away/)に全て掲載されています。

 

 僕は、ハリー ベラフォンテも大好きで、やはりYoutubeで聴いています。「バナナ ボート」や「ダニー ボーイ」などが有名ですが、「マティルダ」や「ママ・ルック・ア・ブーブー」なんてのは最高ですね。1985年に、そのベラフォンテが音頭を取って、Michael Jackson, Stevie Wonder, Bruce Springsteen, Ray CharlesやBob Dylanなどのアメリカ中の超一流の歌手がサンフランシスコのスタジオに集まって、エチオピア大飢饉への寄付金集めのためのチャリティ・レーコード「We are the world」(作詞・作曲:Michael Jackson と Lionel Richie)の録音を午後10時から翌朝8時までぶっ続けで行ったのですが、その時にポール・サイモンもそのレコーデイングに参加していて、ソロのパートも歌っていました。ガーハンクルは出ていませんでしたが、彼の歌声は「We are the world」には若干合わなかったのではないでしょうか。

 

 

NHKドラマ「坂の上の雲」

明治日本を駆け抜けた3人の若者たちのリアル成長物語

 

 このドラマは、正直言って、Z世代の若者たちにはあまり受けないのではないかと思います。僕は、司馬遼太郎の小説が大好きで、特に、「翔ぶが如く」、「世に棲む日々」、「空海の景色」、「坂の上の雲」、「竜馬が行く」、「項羽と劉邦」などが大好きで、いずれも5回ずつ読んでいます。いまは、「翔ぶが如く」を読んでいますが、何度読んでも新しい発見の有る小説です。

 

 NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」は、司馬遼太郎の名作を原作とし、2009〜2011年にかけて全13回(1回は75分)で放送された大型ドラマシリーズです。脚本は 野沢尚(第1部)、第2部以降は 池端俊策 が担当し、演出(監督)は 柴田岳志・加藤拓 らNHKドラマの精鋭が手がけました。明治という激動の時代を、若者たちが「上を目指して走り続ける」姿を描いた作品で、歴史ドラマでありながら、Z世代の心にも刺さる“成長物語”として楽しめます。

 

 実を言うと、司馬遼太郎の家族への遺言で、この作品は映画化やドラマ化をしてはいけないと言うことだったのですが、NHKによる熱心な説得で、ご家族が司馬遼太郎の思想を忠実に描くことを条件に、ドラマ化が実現したと言います。司馬遼太郎は、明治日本での日露戦争に至る経緯と、苦戦を重ねて曲りなりにも日露戦争に勝利してロシアとの講和に至る経緯を、膨大な歴史資料を基に描き切っています。

 

 司馬遼太郎は、国内外の色々な会戦に関してのほとんどの論文を原文で読破して、その知識の上で、この作品を書き綴っています。当然、「クラウゼヴィッツの戦争論」なども原文で読み切っています。司馬遼太郎は、そうした膨大な資料と知識を基にして、日露戦争に関わる会戦について、戦略論と戦術論の両面で、ち密な解説や批判を行っています。

 

 この作品は、日本海軍の艦隊とロシアのバルチック艦隊との日本海海戦で、日本がそれまでの海戦史上未だかってない完璧に近い形での勝利をおさめたのち、奉天での日本陸軍とロシア陸軍との大会戦でやっとのことで5.5対4.5の勝利をつかみ取り、ポーツマスでの講和会議での交渉の結果、南樺太の割譲、韓国に対する日本の優越権、満州からのロシア軍撤退 など、日本の将来にとって重要な条件を確保した所で結末を迎えます。

 

 司馬遼太郎は、日露戦争は精神力ではなく、現実を踏まえた理詰めの戦略と戦術に則っての薄氷の勝利であったこと、然しながら、その後は、日本の軍部は天皇の統帥権を根拠として文官の意見を抑え、戦略・戦術面では精神性に傾倒して、勝ち目のない太平洋戦争に突き進んでしまうと言う過ちを犯したことを、しっかりと心に刻まなければならないと述べています。そう言う意味で、映像表現では戦争賛美に傾くことを危惧し、この作品の映画化やドラマ化には前向きではなかったのでしょう。

 

 さて、主人公は、伊予松山出身の三兄弟のような三人── まず一人目は、阿部寛演じる 秋山好古(あきやま・よしふる)。日本陸軍の騎兵を育てた人物で、真面目で実直。軍人としての誇りと責任を背負いながら、日露戦争で騎兵隊を率いて戦う姿は、まさに「不器用な努力家」。阿部寛の重厚な演技が、好古の誠実さを際立たせています。

 

 二人目は、本木雅弘演じる秋山真之(あきやま・さねゆき)。日本海海戦のロシア艦隊を相手にての完璧な勝利で、世界を驚かせた天才参謀。大胆な発想と鋭い戦略眼を持ち、兄の好古とは対照的に“破天荒な天才肌”。香川照之の熱量ある演技が、真之の天才性と人間的な弱さをリアルに表現しています。Z世代が好きな「天才キャラ」の魅力が詰まっています。

 

 三人目は、香川照之演じる 正岡子規(まさおか・しき)。俳句・短歌を革新し、現代文の書き方を確立したた文学者で、病と闘いながら新しい表現を追い求めた人物。子規の「新しい言葉を作る」という姿勢は、現代のクリエイター精神にも通じ、若い世代にも響くポイントです。本木雅弘の静かな熱を感じる演技が印象的です。

 

 ドラマの魅力は、単なる歴史ドラマではなく、「若者が新しい時代を切り開く物語」として描かれている点です。明治日本は、まさにスタートアップ国家。軍事・文学・文化・社会制度など、すべてが“ゼロから作られる時代”で、主人公たちはその最前線で挑戦し続けます。 Z世代が共感しやすい「挑戦」「成長」「自己実現」の要素が強く、歴史に詳しくなくても楽しめます。

 

 映像はNHKが総力を挙げたハイクオリティで、CGによる海戦シーンや明治の街並みの再現は圧巻。音楽は久石譲が担当し、壮大で美しいサウンドが物語をさらに引き立てます。「坂の上の雲」は、歴史ドラマという枠を超え、 “若者が未来をつくる物語”として、今の時代にも新鮮に響く作品です。

 

NHKにしては面白かったドラマ (3) 「正直不動産」

嘘がつけない主人公が不動産業界の不正をぶっ壊す痛快コメディ

 

 NHKドラマ「正直不動産」は、2022年に放送が始まった人気シリーズで、原作は大谷アキラ・夏原武・水野光博による同名漫画。脚本は根本ノンジ、演出は川村泰祐ほかが担当し、NHKらしからぬテンポの良さとコメディセンスで、若い世代にもじわじわ人気を広げている作品です。

 

 主人公は、山下智久演じる 永瀬財地(ながせ・さいち)。大手不動産会社のトップ営業マンで、これまでは“営業トークのためなら多少の嘘も辞さない”タイプ。しかしある日、祠を壊した祟りで 「嘘がつけなくなる」という不思議な体質になってしまいます。顧客に物件い関しての嘘をつこうとすると、突然強風に煽られて、本人に意思にかかわらず、本当のことを言ってしまうのです。営業の世界で嘘がつけないのは致命的ですが、逆にその“正直すぎる営業”がトラブルを呼び、時に人を救い、時に業界の闇を暴いていくという痛快なストーリーです。

 永瀬の相棒的存在となるのが、福原遥演じる 月下咲良(つきした・さくら)。新人営業マンで、まっすぐで誠実。永瀬の“正直すぎる暴走”を止めたり、逆に励ましたりする存在で、Z世代にも親しみやすいキャラクターです。福原遥は『ゆるキャン△』『舞いあがれ!』などで人気を集める若手女優で、柔らかい演技がドラマの空気を軽やかにしています。

 

 さらに、永瀬のライバルとして登場するのが、市原隼人演じる 鵤聖人(いかるが・まさと)。クールで仕事ができるエリート営業マン。永瀬とは真逆で、合理性と結果を重視するタイプ。二人の対立はドラマの大きな軸で、Z世代にも「こういう上司いるよね」と共感を呼ぶキャラクターです。

 

 このドラマの魅力は、単なる不動産業界の裏側暴露ではなく、“正直であることは損なのか、得なのか”という普遍的なテーマを、笑いとテンポの良さで描いている点。物件の選び方や契約の注意点など、若者にも役立つリアルな知識が盛り込まれているのもポイントです。

 

 山下智久のコミカルな演技、福原遥の爽やかさ、市原隼人の鋭い存在感が絶妙に絡み合い、NHKドラマとは思えないほど軽快で、Z世代でも「ちょっと観てみようかな」と思える作品に仕上がっています。

 

 「正直不動産」シリーズは現在までに “シーズン1(全10話)・シーズン2(全10話)・特別編(2種類)” が制作されており、2024年と2025年に新しいスペシャル版が放送されています。最近では、2025年2月放映の「正直不動産ミネルヴァ Special(89分)が見ものです。主役は ディーン・フジオカ(神木涼真)で、ミネルヴァ不動産を舞台にした空き家問題やオーナーチェンジなど、社会問題を扱う内容でした。興味のある方は、NHKのオンデマンド配信を観て下さい。損はしません。

 

 

 

 タリオ復讐代理人の二人は、2020年にNHKで放送されたサスペンスドラマで、復讐代行を生業とする男女コンビの活躍を描く物語で、第1話から7話まであります。主人公は、詐欺被害によって弁護士資格を無くした白沢真実(浜辺美波)と、彼女の前に突然現れた謎の詐欺師の黒岩賢介(岡田将生)。白沢真実は自らの復讐を果たすため黒岩と手を組みますが、黒岩の素性は風変わりな詐欺師であること以外は一切不明で、彼が何者なのか、どこまで信用できるのかが物語の大きな軸となります。

 

 二人は、依頼人の抱える「泣き寝入りせざるを得ない理不尽」に対し、法律では救えない領域を巧妙な心理戦と策略で解決していきます。暴力ではなく、相手の弱点を突き、社会的立場や人間関係を利用して追い詰める点が特徴で、復讐劇でありながら知的なプロセスが強調されています。各話で描かれる依頼人の事情は、パワハラ、詐欺、ストーカーなど現代的な問題が中心で、社会派ドラマとしての側面が強いのですが、コミカルな筋立てのドラマに仕上がっています。

 

 物語が進むにつれ、白沢真実は復讐の快感と危うさの間で揺れ動き、黒岩の過去にも不穏な影が見え始めます。二人の関係は単なるビジネスパートナーではなく、互いの心の闇を映し合う鏡のように変化していくのです。最終的には、復讐の意味、正義とは何か、そして人が他者を救うとはどういうことかというテーマが浮かびあっがてきます。スタイリッシュな演出と緊張感ある展開が魅力で、復讐ドラマでありながら人間ドラマとしての深みを持つ作品といえるでしょう。なお、脚本は蒔田光治、演出は木村ひさしが担当しています。

 

 それから、主人公の二人のプロフィールは以下の通り。

白沢真実: 元弁護士。非常に優秀で法律の知識は完璧ですが、世間知らずで頭が固く、少しズレた一面を持つヒロインです。

黒岩賢介: 詐欺師。口が達者で人を欺く天才ですが、どこか抜けていたり間が悪いところもある愛嬌たっぷりのキャラクターです。

 

 第二話が、一番面白かったと思います。新興宗教に自分の妻がのめり込み困っている、地方の紙漉き職人からの依頼で、二人は現地に出向くのですが、新興宗教の教祖様(元は化学系企業のOL)の不思議な能力を見せつけられます。二人のコンビは若干怯むのですが、白沢真実の推理と実験によって、教祖様の不思議な能力トリックを明らかにして行きます

 

 たとえば、祭壇で踊る教祖様の手の平の上に、突然、炎が燃え盛る現象のトリックを解明しようとして、白沢真実は黒岩賢介に手の平を上に向けさせ、その手の平にエーテルを滴下して、ローソクかなんかで火を点けます。黒岩賢介は、「わーっ。何をするんだーっ。」と大声をあげて部屋の中を走り回るのでした。ところが、白沢真実は何事も無いような顔で、大騒ぎをする黒岩賢介に向かって、「騒ぐな。これが、教主の手の平で炎が上がった仕掛けだ。」と告げるのです。実際に、後になって二人は教祖様の部屋の薬品庫でエーテルの瓶を見つけるのでした。

 

 このドラマでは、浜辺美波のメイクはかなり濃くなっていて、若干妖艶な感じの美人になっています。彼女は、いまNHKの大河ドラマに寧々役で出演していますが、いまのメイクは落ち着いたものに戻っています。岡田将生も、かなり理詰めな所のある詐欺師を演じていますが、コミカルな演技も上手く、女性には魅力的な役どころを演じています。

 

 

 

 

NHKにしてはとても面白かったドラマの話

 

 皆さんの中で、2019年の8月13日から15日にNHKで3夜連続で放映された「ピュア! 一日アイドル署長の事件簿 (第1話~3話)」と言うドラマを観た人はいますでしょうか。機会があったら、この非常に面白い推理もののドラマを一度観てやって下さい。もしかするとYoutubeに出ているかも知れません。

 

  此の推理ドラマは、原作は藤田光治、演出は藤原知之で、主役は浜辺美波、東出昌大が演じていますが、脇役には長村航希や六角精児などの芸達者が出演しています。当時のNHKの番組サイトで紹介されていた記事を引用しますが、このドラマは、「かわいいアイドルがコミカルに表と裏の顔を使い分け、警察の捜査を手玉に取りながら難事件に挑みます。

 

 犯人が仕掛けたトリックを、視聴者とともに解き明かしていく本格ミステリーの味わいも楽しめる、新感覚の推理エンターテインメント」と言う触れ込みで、その推理ドラマの内容は、3篇を通じて、主人公はなかなか売れない、ちょっと腹黒いアイドル・黒薔薇純子(浜辺美波:いまは豊臣秀長の大河ドラマで秀吉の奥さんのねね役をしています)。交通安全や防犯啓発のため、「一日署長」として赴いた警察署で、なぜか、いつも殺人事件に遭遇します。

 

 そこへ必ず現れる天敵・警視庁捜査一課の東堂刑事(東出昌大)からは邪険に扱われながらも、黒薔薇純子は事件に首を突っ込んでいくことになります。そしてなぜか、この凸凹コンビの二人がたった「一日」で難事件を解決してしまうという痛快推理ドラマです。特に二流アイドルを自認している黒薔薇純子の推理力が光る筋立てになっています。

 

 3話とも、黒薔薇純子のちょっとした企みに引っ掛ってしまった東堂刑事が、「その日だけ黒薔薇純子が東堂刑事の一日署長になる。」と言う約束を否応もなくさせられて、この二人のコンビによる殺人犯探しが始まります。3話とも、少し弱すぎる動機で殺人事件が起きてしまうと言う難点が目につきますが、この点は、テレビで放映される推理ドラマとしては、まあ大目に見てやっても良いかも知れません。

 

 このドラマは、推理ものとしてはその論理展開はかなりしっかりとしたもので、犯行時間との関係での真犯人のアリバイ崩しが中心的なモチーフとなって話が進んで行きます。所々に、推理小説やドラマなどではなるべく避けないといけない「偶然性に頼った部分」もあるのですが、推理の展開としては合格点です。

 

 かの有名な松本清張の推理小説「点と線」でも、話の冒頭で、当時の国鉄のダイヤ編成の関係で、正午ごろに東京駅の電車の十数本のホームの端から端が全て見通せる時間帯があったそうですが、その30秒ほどの短い時間帯に、登場人物の一人が東京駅の一番端のホームに居合わせた場面が描かれており、これが真犯人のアリバイ崩しの決定的な証拠になって行くのですが、この場面はまさに、本来ならあり得ない「偶然性」に頼り切っています。

 「点と線」についての多くの書評には、必ずこの「偶然性」に依拠した場面設定の不自然さが指摘されています。そんなこともあるので、「ピュア! 一日アイドル署長の事件簿」の話の中に出てくる「偶然性」は、まあ許される程度のものだと思います。

 

 このドラマの見所は、何と言っても二人の主人公の演技の旨さです。アイドル黒薔薇純子は、他人を自分の仕組んだ企み(そんなに陰湿なものではありません)に陥れ自分が優位に立った時には、必ず「へっ、へっ」と言うのですが、この演技が非常に上手です。大袈裟すぎず、自然体とも言える「へっ、へっ」なのです。

 そして、黒薔薇純子の企みによって首根っこを押さえられ、その日1日中、黒薔薇純子の部下をさせられる羽目になった東堂刑事に、時に乱暴な言葉づかいで、指示を与え、時に捜査方法の不備などを指摘したりしますが、その後ですぐに丁寧な言葉遣いに戻ったりするので、視聴者のくすっという微笑(わらい)は誘っても、決して嫌味にはなりません。浜辺美波はこの辺の演技がとても旨いのです。

 

 加えて、それを受け止める側の東堂刑事のレスポンスも自然体で、微笑ましいとも言える場面が随所に散りばめられています。東堂刑事の折に触れてのいろいろな仕草や心の動きが、東出昌大のきめ細やかとも言える演技で表現されており、観ている者のくすっと言う微笑を誘います。 

 事あるごとに、値段の高そうなコートを大袈裟に振り回す演技も、東堂刑事のある面自分が一番と言う考え方や若干の恰好付けの好きな性格をコミカルに表現しています。東出昌大も、なかなか演技達者になったものだと感心したものです。

 

NHKにしてはとても面白かったドラマの話
 

 皆さんの中で、2019年の813日から15日にNHKで3夜連続で放映された「ピュア一日アイドル署長の事件簿 (1話~3)」と言うドラマを観た人はいますでしょうか。機会があったら、この非常に面白い推理もののドラマを一度観てやって下さい。もしかするとYoutubeに出ているかも知れません

 

 此の推理ドラマは、原作は藤田光治、演出は藤原知之で、主役は浜辺美波、東出昌大が演じていますが、脇役には長村航希や六角精児などの芸達者が出演しています。当時のNHKの番組サイトで紹介されていた記事を引用しますが、このドラマは、「かわいいアイドルがコミカルに表と裏の顔を使い分け、警察の捜査を手玉に取りながら難事件に挑みます。犯人が仕掛けたトリックを、視聴者とともに解き明かしていく本格ミステリーの味わいも楽しめる、新感覚の推理エンターテインメント」と言う触れ込みで、その推理ドラマの内容は、3篇を通じて、主人公はなかなか売れない、ちょっと腹黒いアイドル・黒薔薇純子(浜辺美波:いまは豊臣秀長の大河ドラマで秀吉の奥さんのねね役をしています)。交通安全や防犯啓発のため、「一日署長」として赴いた警察署で、なぜかいつも殺人事件に遭遇します。

 

 そこへ必ず現れる天敵・警視庁捜査一課の東堂刑事(東出昌大)からは邪険に扱われながらも、黒薔薇純子は事件に首を突っ込んでいくことになります。そしてなぜか、この凸凹コンビの二人がたった「一日」で難事件を解決してしまうという痛快推理ドラマです。特に二流アイドルを自認している黒薔薇純子の推理力が光る筋立てになっています。3話とも、黒薔薇純子のちょっとした企みに引っ掛ってしまった東堂刑事が、「その日だけ黒薔薇純子が東堂刑事の一日署長になる。」と言う約束を否応もなくさせられて、この二人のコンビによる殺人犯探しが始まります。3話とも、少し弱すぎる動機で殺人事件が起きてしまうと言う難点が目につきますが、この点は、テレビで放映される推理ドラマとしては、まあ大目に見てやっても良いかも知れません。

 

 このドラマは、推理ものとしてはその論理展開はかなりしっかりとしたもので、犯行時間との関係での真犯人のアリバイ崩しが中心的なモチーフとなって話が進んで行きます。所々に、推理小説やドラマなどではなるべく避けないといけない「偶然性に頼った部分」もあるのですが、かの有名な松本清張の推理小説「点と線」でも、話の冒頭で、当時の国鉄のダイヤ編成の関係で、正午ごろに東京駅の電車の十数本のホームの端から端が全て見通せる時間帯があったそうですが、その30秒ほどの短い時間帯に、登場人物の一人が東京駅の一番端のホームに居合わせた場面が描かれており、これが真犯人のアリバイ崩しの決定的な証拠になって行くのですが、この場面はまさに、本来ならあり得ない「偶然性」に頼り切っています。「点と線」についての多くの書評には、必ずこの「偶然性」に依拠した場面設定の不自然さが指摘されています。そんなこともあるので、「ピュア一日アイドル署長の事件簿」の話の中に出てくる「偶然性」は、まあ許される程度のものだと思います。

 

 このドラマの見所は、何と言っても二人の主人公の演技の旨さです。アイドル黒薔薇純子は、他人を自分の仕組んだ企み(そんなに陰湿なものではありません)に陥れ自分が優位に立った時には、必ず「へっ、へっ」と言うのですが、この演技が非常に上手です。大袈裟すぎず、自然体とも言える「へっ、へっ」なのです。そして、黒薔薇純子の企みによって首根っこを押さえられ、その日1日中、黒薔薇純子の部下をさせられる羽目になった東堂刑事に、時に乱暴な言葉づかいで、指示を与え、時に捜査方法の不備などを指摘したりしますが、その後ですぐに丁寧な言葉遣いに戻ったりするので、視聴者のくすっという微笑(わらい)は誘っても、決して嫌味にはなりません。浜辺美波はこの辺の演技がとても旨いのです。

 

 そして、それを受け止める側の東堂刑事のレスポンスも自然体で、微笑ましいとも言える場面が随所に散りばめられています。東堂刑事の折に触れてのいろいろな仕草や心の動きが、東出昌大のきめ細やかとも言える演技で表現されており、観ている者のくすっと言う微笑を誘います。事あるごとに、値段の高そうなコートを大袈裟に振り回す演技も、東堂刑事のある面自分が一番と言う考え方や若干の恰好付けの好きな性格をコミカルに表現しています。東出昌大も、なかなか演技達者になったものだと感心したものです。

 

 

朝ドラ「ひまわり」の再放送を観ている 設定に無理がある!

 

 いま、朝ドラ「ひまわり」の再放送を観ているが、当時の主人公役の松嶋菜々子は初々しくて可愛いが、原作と脚本の状況設定に無理があり、ちょっと納得できんのだね。

 

 それは、主人公の司法試験のことなんだ。主人公は大学の法学部を出て、会社の事務員をしていたが、彼氏と結婚することを優先して、その会社を辞めてしまう。母親は動物病院の院長をしているので、生活には困らないが、或る日、母親の昔からの知り合いの弁護士の先生に感化されて、突然、司法試験を受けると言い出すんだ。一度は受けてみたものの、当然ながら択一試験で不合格に終わる。

 

 その後、主人公は恋人とも別れ、決意も硬く司法試験のための猛勉強を始める。そして実家を出て安アパートを借り、早朝3時間の清掃業のアルバイトをしながら、午前中は司法試験の予備校に通い、その後は夜遅くまで法律の勉強に精を出す。そして、その1年後には、再度司法試験に挑戦すると言うストーリー展開だ。

 

 そこまでは、まあ良いとして、何とたった1年の猛勉強で、司法試験を一発で合格してしまうと言う設定に問題があるんだ。ナレーションで、択一試験も、その後の論文試験もまぐれで合格し、あまりまともな答えも出せなかった口頭試問も奇跡的にパスしてしまったことになっている。

 

 僕の高校時代の友人は、東大文一を難なく現役で合格し法学部に進んだが、卒業の年の司法試験では不合格になってしまった。その後、二回目の挑戦で合格して、今は弁護士をやっている。そのぐらい、司法試験は難しいもんなんだ。

 

 さて、この朝ドラの主人公は、東大法学を出たほどの秀才ではないだろうから、そんなに頭脳優秀でもないだろう。それが、たった一年の猛勉強で司法試験に合格するのは、本当に奇跡か、あるいは何かの間違いしかあり得ない。

 

 法律関係の公的試験は、司法試験、司法書士試験、行政書士試験のいずれでも、試験範囲の項目の法律を全て記憶しないといけない。たとえば、司法試験の短答式試験(択一試験)は、憲法、民法、刑法が試験範囲であり、民法だけでも、総則から始まり966条もあって、1条に数項目あることが多い。そのものすごい数の法律文とそれに関係した判例の殆ど全てを的確に理解して記憶しないと択一試験すら合格できない。

 

 この朝ドラの原作者と脚本家は、そうした実情を知っていたのだろうか。この朝ドラの主人公がたった一年間の勉強で、択一試験や論文式試験や最後の口頭試問をパスしたなどとは到底思えない。

 

 もちろん、原作者や脚本家さんたちは、そんなことは重々ご承知で、物語の進行をスムーズにして視聴者に飽きられないことを最優先して、そんな奇跡を描いてみせたのだろうが、法律家の国家試験の非常なる難しさを知っている者には、到底納得できないストーリーだな。

 

 何れにしても、何度も司法試験などの法律に関係した国家試験を受けている人達には、気分の良くない朝ドラであることには違いはない。この辺が、NHKの朝ドラの詰めの甘さと非情さを物語っているようだ。

 

 他に、或る民法でキムタクが主演した法律関係のドラマで、素敵な女優さんが検察事務官役を演じていた。そのドラマの最終話では、その事務官の女性が頑張って、検察官試験に合格して検事になったと言うストーリ―になっていたが、そんなに簡単に合格するものかと、少し疑問に感じたものだ。

 

 今回の朝ドラも、検事のドラマも、厳しい試験に合格したのが、美人さん達だから、許してしまおうかな。羞花閉月と言う四字熟語や、色白は百難を隠すと言う諺もあるし、英語では drop-dead gorgeous と言う言葉もあるからね。