「スマホ片手にのんびり波止釣り 海の香りに癒される」 岬 真之 キンドル出版

アマゾンで発売中

 

 

内容説明

 

 この本は、Z世代の人たちにも興味がありそうな海での魚釣りの話が満載ですが、基本的には筆者の長年の経験話です。プロの釣り師とは違って、フィッシング・グッズに凝るわけでなく、絶好の磯や岩礁に舟渡してもらう訳ではなく、日々一刻を惜しんでフィシングテクニックの向上に努める訳でなく、一般的な言葉で言えば「釣りの素人」に過ぎません。ただし、釣りにのめり込んだ時期もあったので、それなりの知識と技術と経験を身に付けています。モットーは「釣りの安全」で、釣りごときの趣味に命を張るなどと言う気持ちは持っていません。いくら釣果が上がっても怪我をしたり死んだりしたら元も子もありませんからね。

それに、仕事のストレス解消のために広い海を眺めることが目的の一つであったことと、車の運転があまり好きでないので遠出はしたくないこともあって、ほとんどは自宅から車で20分の漁港の波止が主な釣り場になっています。知人が所有していた遊漁船に乗っての船釣りや、自分で買った大きな頑丈なゴムボートで沖波止に渡っての夜釣りなども経験していますが、確かに波止釣りに比べて釣果が圧倒的に優れてはいるものの、海の航行やゴムボートでの海峡渡しの時に危険と感ずることも多く、そう長い間続けることはありませんでした。岩場での釣りもかなり経験しましたが、岩場に行くには、海べり駐車場か15分は歩かなければならない割には、期待した以上に大物が釣れることはあまりなく、だんだん足が遠のいてしまいました。この本には、筆者が自分で経験して身に付けた釣りのコツのうちファミリーフィッシングやZ世代の初心者の人たちには知られていない秘訣も書いてありますので、参考にしてみて下さい。スマホの記事でも見ながら、釣り糸を垂れるのはゆったりとして気分が良いものですが、スマホを海中に落とさないように、十分に注意してください。

 

収載されている記事のタイトルは以下のようなものです。

 

チヌ釣りは楽しいけどめったに釣れない 何か秘訣がありそう

スズキ釣りは暇を持て余すが、コスパが宜しい

アイナメ釣り 秘訣無しの運任せ

イサキ釣り サビキで入れ食い

カサゴ釣り 地の人は事も無げに大カサゴ

グレ釣り グレの鍋はとても美味しい

 小チヌ釣りはしょぼいけど、それなりに楽しい

キス釣り 久しぶりの秋ギス大漁

サヨリ釣り 沢山釣れたら後が大変

沖波止釣り チヌとカサゴが大漁

大物の正体見たり大アナゴ

夜を徹しての船釣り イサキにマダイが大漁

地の釣り人はすごい 充実した情報網

石鯛釣り 気迫の釣り人

 

 

 釣りは面白いけれど、必ず殺生を伴うと言う人間の業を背負った趣味ですので、その辺は弁えて釣りを楽しむようにして下さい。釣り上げた魚は、食べないのなら海に戻してあげて下さい。生きたまま岸壁に放置するのは止めて下さい。捨てられた死んだ魚が腐って釣り場が臭くなってしまいます。針は優しく抜いてあげてください。針外しが上手く行かなかった魚は、口元で糸を切ってから海に戻してください。中には3日ほどで針が外れて泳ぎ回れるような魚もいます。

 それから、フグは釣れてもすぐに放流して下さい。卵巣や肝臓や皮などに多く含まれる強力なフグ毒(テトロドトキシン:非常に頑丈な化学構造の強力な耐熱性の神経毒、水晒しでは毒性は失われない。解毒剤無し。治療法も無い。人工呼吸などの対処療法のみ)に当たると命にかかわります。特に、クサフグと言う数センチ~25センチほどの緑色っぽい斑点のある小型のふぐがよく釣れると思いますが、これは全身に猛毒がありますので、決して食べてはいけません。フグの種類によって毒のある部位が異なるため、専門知識なしには、食べられる部位を判断することはできません。日本ではフグの販売や調理については食品衛生法で規制されています。フグ調理師免許が無い人には、業務としてのフグの調理や処理は禁止されています。

ついでに、波止や岩場でお目にかかることの多い毒魚についてもお話ししておきます。

① ゴンズイ:茶色いナマズの子供のような魚。背びれと胸びれの棘に毒があり、刺されると数時間激しい疼痛に苦しむ。死後も毒は消えない。

② アイゴ:背びれ、胸びれ、尻びれの棘に毒があり、刺されると数時間激しい疼痛に苦しむ。死後も毒は消えない。

③ ミノカサゴ:背びれ・臀びれ・腹びれの棘に強力な毒を持っている。

④ オニカサゴ:背びれや腹びれやエラブタの棘に毒があり、刺されると数時間疼痛に苦しむ。死後も毒は消えない。

 

これらの魚はむやみに触らない。刺されると場合によっては、命にかかわることもある釣り糸で魚を吊るし、口元で釣り糸を切って、足で蹴るかして海に戻して下さい。それから普通のカサゴにも個体によっては背びれに弱い毒があり、刺されると痛いですので、調理の前に背びれ胸びれの棘はハサミで切り落として下さい。

 

「心を持った大腸菌の恋物語」 岬 真之 アマゾン・クリンドル出版:販売中

 

あらすじと初めの部分抜粋

 

 この作品の筆者は本物の細菌学者である。大学で35年間医学生に微生物学を教えて来ている。今回は、講義ノートをベースにして、腸内細菌の世界を描いてみた。という訳で、このSF本は手ごろな参考書として読んでもらっても差し支えない。

 

心(意識)を持った大腸菌の誕生

 俺は大腸菌と言う細菌なのである。細菌と言うのは、英語ではバクテリアと言うのだが、俺たちの祖先がこの地球上に誕生してから、かれこれ39億年も経つんだけど、最初の生命体に最も近いのが細菌だとされている。細菌は親の細胞が二つに分かれて増殖して行くので、そうやって増えた仲間がたくさん集まるとクローンと言うものになる。要するに元の1匹の親の細菌から分裂した子孫と親の集団をまとめてクローンと言うのだが、みんな1つの親細胞から派生するので、基本的には遺伝子が同じなのである。中には変異と言うものを起こして、他の大多数の仲間とはちょっと違った遺伝子を持つものも出てくることがある。人間たちの細菌学と言う学問では、こいつのことを変異株と呼んでいる。

 ところで、大腸菌の特殊な変異株である俺様がいつごろ生まれたのかは定かではない。俺の数10代ぐらい前の細胞分裂の時に俺の親の大腸菌から生まれて来たらしい。

それから、

「何で最下等生物の細菌であるお前が一人前に人間の言葉を知っているのか。」

と疑問に思う読者がいると思うけど、それは俺にも正直分からない。

どんな理由があったのかは知らんが、1ヵ月ほど前から俺だけが人間様と同じ意識(心みたいなもんんだ)を持つようになり、俺は自分のことを俺として認識することが出来るようになったんだ。真実は小説より奇なりと言う諺があるように、すごく不思議なんだけど、本当にそうなんだから仕方ない。

 

 こんな具合に、このもの語りは展開していく。どうして大腸菌が意識を持つに至ったのかは、物語の結末で分子生物学的視点で語られる。途中、二匹の雌雄の大腸菌の恋物語が進行していく。生物学関係の大学生には読みこなせるだろう。頭の良い子だったら、中高生にも楽しめるかと思う。

 

SFと言うものとは?

 

 SF小説とはどのようなものなのでしょうか。今回はその辺について考えてみます。いわゆるSFファンタジー小説なるものは、本格的なSF小説とは言えないように思います。まあ、そう言うSFファンタジー小説は退屈せずに面白く読み進められるので、読者層が厚いのでしょう。本格的なSF小説を読む場合、自然科学の特に物理学、数学、天文学などにかなり精通していない読者だと、あまり理論やら理屈やらを並びたてられると読む気が失せてしまいます。然し、本格的なと言うか正統なと言うか、そう言うSF小説にはいわゆるSF的なファンタジー小説とはおのずから明確な違いがあるように思われます。本来のSF小説は、ストーリーの展開がかなりの程度正しい自然科学の知識を土台にしている必要があります。やはり「scientific」と言う言葉を蔑ろにする訳には行かないのです。自然科学の専門家でなければ冗長にも思えるようなある程度詳しく論理的かつ科学的な説明が小説の随所に求められるのです。

 

 日本のSF小説の中では、やはり何と言っても小松左京氏の沢山の作品が群を抜いています。京都大学文学部イタリア文学科で学び、ロバート・シェクリイの「危険の報酬」と言うSF小説に出会うまでは文学や戯曲一筋でしたが、その後、SF作家としての活動を進めた作家でした。その間に、自然科学の専門家が驚くような科学的な知識を蓄えて、質の高いSF作品を書き進めたのです。これは知の巨人とも評された 立花隆氏に共通しています。立花氏は東京大学の仏文学科を卒業した後、学士入学をして哲学科でも学んでおり、基本は文系なのですが、母校の東京大学の教養学部でコンピューターのゼミを立ち上げたり、利根川 進博士が体液性免疫における抗体遺伝子の再構成系を発見してノーベル医学生理学賞を受賞した時に、利根川先生から指名されて、日本のメディアを代表してただ一人アメリカに出向き利根川先生とのインタビューを行い、利根川先生の分子生物学・免疫学の大発見について、特に分子生物学がどこまで生命の謎を解けるのかと言う問題について焦点を絞った形で、「精神と物質」と言う本に詳しく極めて科学的に綴っています。

 

 話が逸れましたが、小松左京氏の自然科学についての知識の豊富さと深さは、文芸作家の中では群を抜いており、「日本沈没」や「復活の日」と言う地学、火山学、地震学、ウイルス学の最新の知見に根差した内容のSF小説の名作を発表しています。もちろん小説なので、かなりの部分は創作なのですが、それが不自然には感じられないほどの豊富な知識と緻密かつ論理的な考察で彩られているのです。いわゆる、異世界に行って、そこで大活躍と言ったような内容のSF的なファンタジー小説ではお目にかかれないようなストーリーが展開されて行くのです。そう言うところに、本格的なと言うか、正統派と言うか、本物のSF小説の真価があるのではないかと思います。

 

 僕が一番好きなSFに、カール・セーガン博士(Dr. Carl Edward Sagan)が書いた「コンタクト」と言う小説があります。カール・セーガン博士は、コーネル大学で宇宙物理学の教授や同大学の惑星研究所所長をしていた物理学(天文学)の専門家でしたが、生涯に1篇だけSFを書いています。その「コンタクト」と言う小説の内容については、あまりにも有名なのでここでは触れませんが、物語の最後に失意の主人公が研究の第一線を退き、コンピューターで円周率(π)を計算する場面が描かれています。セーガン博士の小説では、「円周率π(3.14159 26535 89793 23846……と言う無理数)の小数点以下数百兆桁の彼方に、我々には想像もつかないような高度な知性を持った神のような存在が、我々のような高度な文明に辿りついた種族に向けた或るメッセージが10101011100111010111…….と言う形で潜んでいた。」という結末になっています。現在では少数点以下100兆桁までは計算が進んでおり、これまでのところπの数字はランダムに続いていることが確かめられています。従って、そう言う我々の宇宙を創成した想像を絶する高度文明を持った種族が(神と呼んでも差し支えない)我々に向けて残してくれたメッセージがπと言う数字に秘められているとしたら、そのメッセージが出現して来るのは、少なくとも小数点以下1000兆×1000兆桁以上になった時なのでしょうね。こう言う発想は、なかなか数理物理の素人には出来ないものだと思います。そういう意味で、カール・セーガン博士の書いた「コンタクト」と言う小説は、途中でストーリーの運びが説明に次ぐ説明で何となくもたつく感があるのですが、SF小説としては超一流のものだと言えるかと思います。

 序に語っておきますが、「素数」と言う数も興味深い性質を持っていますね。素数は2, 3, 5, 7, 11, 13, 17……と無限に続く数ですが、現在までのところ、2486万2048桁と言う物凄く大きな素数が発見されています。此のための計算にはスーパーコンピューターが必要なのですが、世界中の素数好きの人達の24万台のパソコンを繋いで計算したそうです。例えば134587は素数ですが、それまでの素数の出方はまるっきりバラバラで規則性は見つかりません。その先も素数は不規則に出現してきます。ところが、18世紀の天才数学者オイラーが無限に続く素数を使った[22/(22-1)]×[32/(32-1)]×[52/(52-1)]×[72/(72-1)]×[112/(112-1)]×[132/(132-1)]×[172/(172-1)] ……と言う無限に続く数式を計算したところ、答えがπ/6になることを発見したのです。出鱈目に出現して来る素数がこの宇宙で最も美しい形である円を表すπとつながっていると言う訳なのです。その後、19世紀の大天才数学者のガウスが少年時代に「或る素数をそれに対応する対数で割って得られる値がその素数の「素数階段」の高さと一致する。」ことを見出しています。この大発見は、素数が自然対数の底e(ネイピア数)と繋がりがあることを示しています。その後、天才数学者リーマンが[2x/(2x-1)×[3x/(3x-1)]×[5x/(5x-1)]×[7x/(7x-1)]×[11x/(11x-1)]×[13x/(13x-1)]×[17x/(17x-1)] ……と言うゼータ関数を考え、その関数の大きさを立体的に表してみたところ、計算できる範囲内ではゼータ関数が0(ゼロ)になる点(ゼロ点)が一直線に並んでいることを発見し、全てのゼロ点は一直線上に並んでいる筈だと言うリーマン予想を立てたのですが、此の難問は未だに証明されていません。もしそうであるのなら、素数には理想的かつ完璧な調和が存在することになります。と言うことで、πにしてもeにしても素数にしても、みんなこの宇宙と密な関係を持ったものであるという訳ですね。

 

「鉄道オタクの田村君 パラレルワールド体験記」 岬 真之 作 アマゾン クリンドル本公表発売中 面白いよ。

 

 

途中までのあらすじ

田村慎太君は、N大学工学部で情報工学を学び、いまは県庁で働いている。田村君は鉄道オタクで廃線跡巡りが趣味である。或る晩秋の土曜日の昼に廃線上岡鉄道の茂棲駅の付近を見て回ったが、駅から南に百メートルのトンネル(白山隧道)に行ってみたところ、トンネルの先の出口は新緑に満ちているように見えた。

 その日は不思議に思いながらもそのまま引き返したのだったが、翌年の七月末の土曜日に、恋人の怜子(さとこ)さんと連れ立って、昼ごろにそのおかしなトンネルの様子を見に行ったのである。すると、茂棲駅側から見たトンネルの先の漆沢駅側の出口は秋の気配であった。田村君は持ち前の慎重さで引き返そうと提案したが、オカルトを信じないタイプの怜子さんがトンネルの向うに行って真相を知りたいと言い出し、田村君は怜子さんに引っ張られながらトンネルの向う側のを目指したのである。トンネルを抜けると漆沢駅側の出口はやはり三末の早春の季節で、茂棲駅側の出口の真夏の季節ではなかった。さらに子細にみてみると、周りの景色はいつもと変わらないのだったが、怜子さんが見つけたコガネムシの死骸には脚が8本もあったのである。

 

 

「HTLV-1 或る微生物学研究者の日常」 岬 真之著 Amazonのクリンドル出版で発売中

 

 主人公は大学の微生物学教室の助教授であり感染免疫学と細菌の分子生物学が専門である。

 この小説では、35年前の当時の主人公の研究生活の日常を描くとともに、主人公の研究内容についても文系の読者にも理解が出来るように、かなり詳しい学問的な説明を加えている。主人公の教室の川野助手との一連の会話は、医学部での研究生活の実態を知らない読者にとってはかなり興味深いものであろう。

 また、進一の友人である同じ大学の臨床医学教室の中田と言う講師の、成人T細胞白血病の原因ウイルスであるHTLV-1の遺伝子に変異を導入して、ウイルス感染T細胞の癌化を抑えようとする研究の経緯を当時の学問的な知見に忠実に記述している。

 中田は進一の忠告に従って、最初のうちはマウスの白血病ウイルスを研究対象にしていたのだが、或る時点から急にHTLV-1を研究対象に定め、進一の制止を振り切るようにして強引にHTLV-1の遺伝子改変研究に舵を切って行く。そして、中田の研究は或る理由で中止に追い込まれるのだが、その結末はここでは明かさないでおく。

SF「量子もつれは恋の予感」岬 真之 作 Amazonのキンドル出版で好評発売中

 

 

 このSFは、宇宙の果てまでの恋人二人の大冒険の物語である。主人公は大学の若き研究者であるが、或る日高速道路で大事故を起こしてしまい、幽体離脱とそれに続く臨死体験を経験した挙句、三途の川を渡る途中で、極限状態にまで死後の意識体(魂)が縮小され、クウォークと言う素粒子に合体してしまう。

 不思議なことに意識は生前のままに保たれており、光を見ることも、たまに擦れ違う量子に乗った人間の心と話すことも出来るのだった。その後、色々な宇宙の光景を目にし、色々な経験を重ねたが、或る時、偶然に自分の量子の対の量子の上に乗って宇宙空間を彷徨っていた女性の意識体との交信に成功した。二人は、だんだんと打ち解け合い、量子もつれを利用した瞬間移動術を使って、宇宙の果てへの大冒険に旅立つのだった。

 

 宇宙の広大さがひしひしと感じられ、宇宙の果ての、絶対的な無の世界に向けて、超光速で拡大しつつある宇宙空間とのせめぎ合いの摩訶不思議な光景が詳しく描かれています。