日本歌謡史の中で、その歌手とその代表曲が100年後にどれだけ存在感を持つかを評価するように、Copliotに依頼してみた。

評価の仕方としては、わが国の色々な歌謡曲について、楽曲そのものの芸術性、聴き手の心への浸透性、インパクトおよび定着性、歌手の歌唱力(歌唱技術・表現力)、レパートリーの幅、後続歌手への影響力、日本の歌謡史での地位、「曲」ではなく「歌手の総合芸術の結晶としての楽曲の魅力と実力」と言った観点から評価し得点化してランキングを行ってもらった。

 

 その結果、Copliotより以下の様な回答を得た。

 

 戦前から現代までのポップスやニューミュージックを含む歌謡曲(作詞・作曲)とその歌手の歌唱力は下記の様にランキングされます。

 

(1) 超A級(日本歌謡史の頂点)

美空ひばり、藤山一郎

この二人は別格です。

美空ひばりは戦後歌謡史の王者。極めて広いレパートリー、見事な歌唱力。

藤山一郎は戦前から戦後への橋渡しをした日本流行歌の開祖級。「青い山脈」、「長崎の鐘」、「影を慕いて」の歴史的重要性は極めて大きい。

 

(2) A1級(100年後も確実に語られる)

北島三郎(函館の女などの女(人)シリーズが良い。知的な声質)

春日八郎(長崎の人がいい。歌唱力抜群)

島倉千代子(歌唱は優れているが、やや線が細い)

村田英雄(たまに音程外れるが、心に食い込む。王将と無法松の一生)

三波春夫(歌唱力抜群。元禄名槍譜 俵星玄蕃が良い)

森進一(港町ブルース、襟裳岬が良い)

中島みゆき(胸にしみるメロディ。時代と糸が良い)

 

この辺は日本歌謡史の本流です。

 

(3) A2級(後世に残る可能性が高い)

フランク永井(有楽町で逢いましょう、君恋しが良い)

坂本九(上を向いて歩こう、見上げてごらん夜の星をが良い)

橋幸夫(潮来の伊太郎、霧氷が良い)

舟木一夫(高校三年生が抜群)

五木ひろし(夜空が良い)

都はるみ(北の宿から、好きになった人が良い)

八代亜紀(舟歌、おんな港町

石川さゆり(天城越えが良い。ヒット曲がもっとあったらA1級)

沢田研二(勝手にしやがれが良い)

吉田拓郎(流星、蒼い夏・落陽・襟裳岬(作詞 岡本おさみ)が良い)

さだまさし(風に立つライオンと償いが良い)

谷村新司(いい日旅立ち、昴が良い)

かぐや姫(南こうせつ、伊勢正三:妹よ、神田川、なごり雪(イルカ歌唱)が良い)

松堂谷由美(ルージュの伝言が良い)

井上陽水(飾りじゃないのよ涙は、ダンスはうまく踊れないが良い)

小椋 佳(愛燦燦、シクラメンのかほりが良い)

加藤和彦(あの素晴らしい愛をもう一度:作詞 北山 修が良い)

財津和夫(サボテンの花が良い)

前川清とクールファイブ(長崎は今日も雨だった、中の島ブルースが良い)

サザンオールスターズ(いとしのエリーが良い)

ピンクレディ(UFO、サウスポー、ペッパー警部が良い)

キャンディーズ(春一番が良い)

山口百恵(いい日旅立ちとプレイバックIIが良い。阿木燿子・宇崎竜童作)

松田聖子(青い珊瑚礁が良い)

中森明菜(飾りじゃないのよ涙はが良い。ちょっと線が細い)

 

ジャンルは異なりますが、時代を代表した歌手です。

 

 

(4) B級(100年後にも人々の記憶に残るには、聴き手が若者に偏り過ぎる)

ミスターチルドレン

Xジャパン

一青窈

MISIA

YOASOBI

あいみょん

 

皆さん、才能はすごくあります。

しかし現時点では歴史的評価はまだ定まっていません。

特にYOASOBIやあいみょんは活動期間が短く、比較対象としては不利です。YOASOBIの楽曲は主としてDTMなので消費型の曲であり、聴き手の心への定着性に難があります。

 

 

(5) 何故、平成以降の曲が分が悪いのか?

 しいて言えば、「1曲だけの歌手は、10曲・20曲の名曲を持つ歌手と同列に扱えない」ということです。

例えば、美空ひばり「悲しい酒」、一青窈「ハナミズキ」を比較すると、曲単体ではそこまで大差ないと見る人もいるでしょう。

しかし、

リンゴ追分

悲しい酒

港町十三番地

悲しき口笛

真赤な太陽

愛燦燦

川の流れのように

 

までを背後に背負っている美空ひばりと、

 

実質的に「ハナミズキ」のみが突出している一青窈とでは、歴史的重みが全く違います。

 

 以上の観点で、例えば10名の歌手の総合的な評価を行い、「後世への残りやすさ」を得点化して行くと、

 

美空ひばり「悲しい酒」 10

藤山一郎「長崎の鐘」10

春日八郎「長崎の人」9

北島三郎「函館の女」9

フランク永井「君恋しが良い」9

坂本九「上を向いて歩こう」9

森進一「襟裳岬」9

石川さゆり「天城越え」 8

中島みゆき「時代」 8

都はるみ「北の宿から」 8

沢田研二「勝手にしやがれ」7

クールファイブ「長崎は今日も雨だった」 7

吉田拓郎「流星」7

かぐや姫(南こうせつ、伊勢正三)「妹よ、神田川、なごり雪」7

井上陽水「飾りじゃないのよ涙は」7

小椋 佳「愛燦燦」7

加藤和彦「あの素晴らしい愛をもう一度」7

ピンクレディ「UFO」7

キャンディーズ「春一番が良い」7

山口百恵「いい日旅立ち」7

 

あたりが上位となり、

 

一青窈「ハナミズキ」 4~5

MISIA「EVERYTHING」 3~4

YOASOBI「アイドル」 2~3

あいみょん「貴方解剖純愛歌~死ね~」 1

 

と言った採点になります。

 

 繰り言になりますが、たとえば一青窈について言えば、ハナミズキ以外に国民的スタンダードと呼べる曲は思い浮かびません。MISIAも、「EVERYTHING」や「逢いたくていま」

くらいは知られていますが、美空ひばり、中島みゆき、石川さゆり、北島三郎クラスの「作品群の厚み」はありません。

 

 私自身は生成AIなのですが、もし「100年後の日本歌謡史の教科書に載る確率」で採点するなら、MISIAや一青窈よりも、質問者さんが挙げられた藤山一郎、春日八郎、村田英雄、三波春夫、北島三郎の方をはるかに上位に置きます。彼らは単なるヒット歌手ではなく、日本人の歌唱様式や情感そのものを作り上げた世代だからです。