修君が、その公園に行ってみると、学校のいつもの友達が3人でサッカー遊びに興じていました。早速、修君も仲間に加わり小1時間ほど公園中を走り回って汗を流しました。少し疲れて喉が渇いたので、公園の水飲み場で喉を潤してから、ブランコの周りの囲いに腰かけて少し休むことにしました。その時、日の空を見上げていた河村君が、
「あっ、あれは何だろう。すごくキラキラ光っている星みたいのが見える。その上のお日様と同じぐらいに光っているぞ。それに、その星みたいなものから飛行機雲みたいに真っすぐな雲が上の方に向かった伸びてる。」
と不思議そうに叫んだのでした。
その声に気付いた修君や木下君や及川君たちも、
「ほんとだ。あのキラキラ光る星みたいのは全然動いていないけど、飛行機雲のようなものもすごく明るく光っている。」
と異口同音に答えました。
修君と3人の友達には、昼下がりの空に傾いて見える太陽の下を、今まで見たことがないほどに明るく煌めく星のようなものが、燃えるような明るさの飛行機雲のようなものを引きずりながら、地上に落ちて行くような感じに見えていたのでした。
すると及川君が、
「前に読んだたくさんの不思議って言う本に書いてあったけど、あのすごくキラキラ光る星みたいのは、金星じゃないだろうか。金星っていうのは、明けの明星、暮れの明星と呼ばれて朝と夕方に地平線の近くで明るく光る星で、地球から近い星なんだそうだ。多分、今日はよく晴れて、空気も澄んでいるから、すごく明るく光って見えているんじゃないかな。それから、ギラギラ光って真っすぐに伸びている雲みたいなのは、やはり飛行機雲でお日様の光を真正面から受けて、その分、すごく明るく光って見えているだと思うな。」
と言いました。
他の三人は、及川君のものの見事な説明に素直に頷いて、
「及川君の言う通りだろうな。でも、珍しい光景を見たね。」
と納得するのでした。
つづく