これから、連載物を始めます。小学生の高学年用のSFです。不定期に掲載しますので、あまり期待しないでください。1週間したら非公開にします。

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 大久保 修君は、先さっきからずっと考え続けています。今日は、小学校から道草もしないでせ家に帰って来たのですが、お母さんも先に帰ったはずの妹の真理子の二人とも、買い物に出ているらしく、家の中は早春の冷え冷えした空気が満ちていました。ならば、今日は天気が良くて風も無いから。宮下公園にでも遊びに行って、友達とキャッチボールでもして来ようかなと、居間のソファーの上にランドセルを放り投げて、家の玄関の鍵を閉めて家の門のところまで来た時のことでした。
 玄関の階段のわきに置いてあるプランターに植えてあるムスカリのブドウのような青い花が綺麗に咲きそろっていました。修君が、何となくその花に目を向けた時、花の先端にうごめいていた黄色のテントウムシのような昆虫が、ちょうど羽を広げて飛び立とうとしているのに気づきました。修君が何となくその様子を見ていたら、その虫は花から飛び立った瞬間に突然姿が見えなくなったのでした。
「あれ、いまのテントウムシはどこに行ったのだろうか。」
 と、修君は不思議に思い、ムスカリの花を手でかき分けてその虫を探してみましたが、どこにも姿は見当たりませんでした。
「きっと、垣根のアベリアの葉っぱの中に隠れているんだろう。」 
 と思って、修君は腰を上げて遊びに出かけようとしました。その時でした、ムスカリの別の青い花から、突然、例の黄色いテントウムシが姿を出してきました。マジックのように何もない所から突然姿が現れてきたのでした。
 修君は、とっさにそのテントウムシを捕まえて、じっくりとその虫の様子を見つめてみましたが、修君が家の庭の草の上で目にする背中の左右に小さな黒い丸がある普通の黄色いテントウムシでした。
「ふーん。やっぱし、テントウムシなんだ。」と思って、その虫をムスカリの花の上に戻してあげました。
 それから修君は、小走りにいつもの公園まで出かけて行きました。その公園は、修君の家の前の幅が6メートルぐらいの道路を南側に100メートルほど歩いて2車線の道路突き当り、そこで道路を横断してから東の方向に80メートル進んだ所に在りました。
 その公園は、青緑色のペンキで塗られたフェンスに囲まれた幅が50メートルで奥行きが20メートルほどの小さな公園で高さが5メートルほどの木が2本植わっており、左側の奥の方にブランコと砂場がある公園でした。狭い公園なので野球は無理だけれど、キャッチボールやサッカーのパスの練習は出来るので、時々近所の子供たちが遊んでいました。

               つづく