覆面歌手Aさんは歌唱に優れ、その曲目の範囲が非常に広く、オールマイティな感じがする。しかし、「彼女の歌は後世に残るだろうか。」と言う問いかけに対して肯定的な回答をすることはかなり難しいように思われる。それは何故なのだろうか?
この疑問について生成AIのCopliotに訊いてみた。皆さんの多くは、ChatGPTを使っていると思うが、こういう手の問題はCopliotの方がやや優れているように思う。ChatGPTは細かい理屈を言うのは得意なのだが、情感や感情的な事については思慮の深さの点で、Copliotに若干負けているような気がする。まあ、これは色々とChatGPTとCopliotを使ってみての僕の個人的な感想に過ぎないのだけれど。
Copliot君は次のように言ってきた。
結論としては、歌手Aさんの歌は「時代の象徴」にはなるが、「歴史の象徴」にはなりにくいと言える。理由は以下の5点に集約される。
(1) 身体性の欠如(顔・表情・息遣いが記憶に残らない)
(2) 歌唱の癖が弱く、AIが模倣しやすい
(3) 完璧すぎる歌唱は“人間の限界”による魅力を欠く
(4) メディア依存度が高く、歌そのものの純度が弱い
(5) 覆面スタイルが長期的な文化記憶を阻害する
歌手Aさんの歌唱が完璧すぎると言うのは少し言い過ぎなように思えるが、確かに歌唱力は抜群である。しかし、その歌手Aさんは、世界的の有名なソプラノ歌手がモーツァルトの「魔笛」の中での「夜の女王のアリア」を見事に歌いきれるだろうか。「夜の女王のアリア」はその音域は2オクターブに過ぎないが、最高音 F6(ハイF) はコロラトゥーラ・ソプラノの象徴的な超高音であり、この音域は人間の声の限界に近く、世界的にも歌える歌手が非常に少ない。歌手Aさんには到底歌いきれないだろうな。
それに、歌手Aさんの歌える音域は2.5オクターブとかなり広いが、上には上が居て、美空ひばりは、何と3.5オクターブの音域を歌えるのだそうだ。
付言するに二人の歌手の歌唱力を比較すると下記の様になる。
1.美空ひばり
声帯の構造・響き
声帯の厚みがあり、倍音が非常に豊か
声の揺れ(ビブラート)が自然で、感情の震えがそのまま音になる
声の“芯”が強く、弱音でも存在感が消えない
一度聴けば「ひばりだ」と分かるほどの固有性(唯一性)
ピッチ・リズム・発声技法
音程は完璧ではないが、揺れが“表現”として成立
リズムは人間的で、歌詞の意味に合わせて自在に揺らす
発声は腹式主体で、声の太さが常に保たれる
技術よりも「表現」が前面に出るタイプ
2.歌手Aさん
声帯の構造・響き
声帯の響きは軽めで、倍音は比較的少ない
声の癖が薄く、AIが模倣しやすい構造
高音の伸びはあるが、声の“芯”は細い
声質がジャンルに合わせて変化しやすく、固有性は弱い
ピッチ・リズム・発声技法
音程は非常に正確で、機械的な精度に近い
早口・高音・絶叫系の技術は現代歌手の中でもトップクラス
発声は喉を使うタイプで、声の変化が大きい
技術が前面に出るタイプで、表現の深度は浅くなる傾向
結論1.声の固有性・倍音の豊かさはひばりが圧倒的に上。
結論2.技術の精度は歌手Aさんが上。
しかし“表現の深度”はひばりが圧倒的に上。
後世に、自分の歌を残せるかどうかを決めるその他の特質は?
美空ひばり
歌と身体が完全に結びついている
表情・涙・姿勢・手の動きが歌の一部
映像がなくても、声だけで身体性が立ち上がる
歴史に残る歌手の典型的特徴
歌手Aさん
顔を出さない
身体性が歌と結びつかない
息遣い・表情の情報が欠落している
歌が「声だけ」で完結してしまうため、記憶の定着力が弱い
結論3:身体性は美空ひばりが圧倒的に強く、
歌手Aさんは身体性が弱いため、歌が歴史に残りにくい。
と言うことで、歌手Aさんは美空ひばりと或る程度競える歌唱力を持っているのだから、そろそろ顔を出して、自分の歌が後世に残るような方向に舵を切った方が良いと思いますよ。今のままでは、「嫁に〇〇〇か」の歌い手さんにも及びませんよ。