フォークソングは楽しい サイモン & ガーファンクル

 

 正式にはフォークロックと言うことで、前回までにお話ししてきたフォークソングとは、ちょっと違うのですが、僕はサイモン & ガーファンクルの曲と歌唱がとても好きです。恥ずかしながら、前々から彼らデュオの名前は知っており、非常に上手な歌い手であると言うことは知っていましたが、長いこと実際の彼らの歌唱を聴いたことがなく、彼らは1964年にサイモン & ガーファンクルの名前でデビューしていますので、僕が彼らの歌声をじっくり聞いたのは、それから25年ぐらい経ってからのことでした。

 

 或る日、市内の今で言うモールに家族で買い物に行っていた時のことでしたが、女房や子供らの買い物に付き合うのも飽きてきて、イベント会場に在った大型テレビを何となく観ていました。すると、そのテレビ画面の中で二人組の外人歌手がデュエットで歌っており、それがものすごく透明感のある歌声で、驚くほどのハーモニーを奏でていました。あまりの上手さに感心し、数分間、その歌唱に聴き入っていました。「もしかするとこれがあの有名なサイモンとガーファンクルなのではないか。」と思い、ちょうど僕を探しに来た女房にテレビを指さして、「あれがサイモンとガーファンクルなのか。」と訊いてみましたところ、その通りだと言うことでした。女房も若い頃にカセットデッキでよく聴いていたそうです。

 

 「うーん。これはすごい。」とつくづく感心し、後日、彼らのカセットテープを買ってきて、車の運転をするたびに聴いていました。音程が非常にしっかりしていること、感情がこもっていること、ハーモニーが綺麗なこと、胸が透くような透明感のある歌唱であること、歌詞が良いこと、それを支えるメロディーにもアメリカのプロ中のプロならではの流れと重みがあり、歌詞との間の乖離がほとんど感じられないことに惹きつけられました。

 

 そして嬉しいことに、10年ほど前にNHKが1981年の彼らのニューヨークのセントラル パークでの再結成コンサートの2時間ぐらいの特別番組を組んでくれて、そのコンサートで歌われたすべての楽曲を放映してくれたのです。僕はその放送をDVDに録画して、車の運転中に聴きました。そのコンサートでの歌唱は、彼らがソロ活動で年齢を重ねた分、落ち着きと感情表現の深みと鋭さがみられ、そして嬉しいことに、40歳を超えてもガーファンクルの高音部の歌唱に無理は感じられず、声も十分に伸びきっていました。このDVDは今も大切にしていますが、このコンサートのLP2枚組は「セントラル・パーク・コンサート」として発売されており、世界のヒットチャートの上位にランクされたそうです。

 

 僕の好きな曲は、Bridge over Troubled Water、Homeward Bound、America, Wednesday Morning 3 A.M.、Slip slidin' awayなどです。今は、Youtubeで全て曲が聴けるし、セントラル・パーク・コンサートの動画もフルで視聴できるので、たまにパソコンにイヤフォンを付けて聴いています。何度聴いても飽きが来ません。彼らの実力の証なのでしょう。ほとんどの曲はポール サイモンが作っていますが、歌詞は公式ページ(https://www.paulsimon.com/song/slip-slidin-away/)に全て掲載されています。

 

 僕は、ハリー ベラフォンテも大好きで、やはりYoutubeで聴いています。「バナナ ボート」や「ダニー ボーイ」などが有名ですが、「マティルダ」や「ママ・ルック・ア・ブーブー」なんてのは最高ですね。1985年に、そのベラフォンテが音頭を取って、Michael Jackson, Stevie Wonder, Bruce Springsteen, Ray CharlesやBob Dylanなどのアメリカ中の超一流の歌手がサンフランシスコのスタジオに集まって、エチオピア大飢饉への寄付金集めのためのチャリティ・レーコード「We are the world」(作詞・作曲:Michael Jackson と Lionel Richie)の録音を午後10時から翌朝8時までぶっ続けで行ったのですが、その時にポール・サイモンもそのレコーデイングに参加していて、ソロのパートも歌っていました。ガーハンクルは出ていませんでしたが、彼の歌声は「We are the world」には若干合わなかったのではないでしょうか。