憶えていますか夜明けのコーヒーのこと

 

憶えていますか夜明けのコーヒーのこと

あの日はずっと徹夜で

僕も分からないなんて焦ったり

二人でノートに首っ引き

時の経つのも忘れて僕は

プリント片手に教えていた

校舎を照らす朝の陽を背に

ノートの暗記に勤しむ君を

僕は静かに見つめていました

 

憶えていますか夜明けのコーヒーのこと

研究室(へや)にも日差しが届き

二人で一緒に背伸びしました

ノートの理解を終えて君は

カタコト音を立てながら

熱い珈琲を淹れてくれた

はにかむような微笑み浮かべ

帰り支度をする君を

僕はじっと見つめていました