こんにちは。
人間学の記事をブログを連載するようになり、あることが起きています。
喜ばしいことですが、毎日読者登録して下さる方が、１人から３人いらっしゃいます。
欠かさず毎日。
思いました、捨てたもんじゃないと・・・。
この国の国民なら大丈夫だとも思いました。
日本人のＤＮＡがそうさせるのか、日本人の体に沁み込んでいる精神文化がそうさせるのか？
いずれにしても高い意識をお持ちの方々であることには、間違いないと思います。
僕自身、とても喜ばしいことですし、読者登録いただいた皆様に深く感謝しております。
同時に、読んでためになるブログを目指す責任も感じております。
人間は生涯 学ぶことが必要だと思います。
佐藤 一斎 翁は、
少くして学べば 則ち 壮にして為すこと有り
壮にして学べば 則ち 老いて衰えず
老いて学べば 則ち 死して朽ちず
わかくしてまなべば すなわちそうにしてなすことあり
そうにしてまなべば すなわちおいておとろえず
おいてまなべば すなわちししてくちず
と言われました。
ここに出て来る学べばとは、人間学を学ぶ意味です。
これからも、ご一緒に皆様と人間学を共に学んでいきたいと思っています。
さて、今日は菜根譚からです。
菜根譚
愚直に生きる
人生経験が浅いうちは、世間の悪いしきたりや慣習、組織の悪習に染まってしまうことも少なくない。
しかし経験が豊かになるにつれ、厳しい現実を生き抜くための、さまざまな駆け引きやテクニックが身についてくるものだ。
しかし、世渡り上手であるより、素朴で愚直に生きるほうがいい。
慇懃無礼（いんぎんぶれい）であるより、武骨で一本気であったほうがいい。
慇懃無礼（いんぎんぶれい）＝表面は丁寧で礼儀正しいように見えるが、実は尊大で無礼なこと。
愚直＝正直すぎて気のきかない・こと（さま）。馬鹿正直。正直なばかりで臨機応変の行動をとれないこと。また、そのさま。
武骨＝洗練されていないこと。無作法なこと。また、そのさま。「―な振る舞い」。役に立たないこと。才のないこと。また、そのさま。
ここでの愚直は、「実直」や「誠実」の代替語としての意味や広義語としての『純粋』『まじめ』『正直』の意味も含んでいます。
勝海舟先生は、こう言っています。
「事を成し遂げる者は愚直でなければならぬ。才走ってはうまくいかない。」
世間の悪いしきたりや慣習、組織の悪習に染まることなく、力ある者にこびるのでもなく。
人がどうのとかを気にしないで、天を基準にして、素朴に馬鹿正直に生きる。
不器用なほど一途に正義を貫く。
それが、『愚直に生きる』ということです。
人に迷惑をかけたり、悪いことをしたら、無意識のうちにでも必ず自分で自分の心を傷つけてしまう。
その罪を十字架を一生背負い続ける。
他人は、偽ることができても自分自身の心は偽れない。
やがて弱った心は、罪に罪を重ねて行くことになります。
自分を偽らない、最高に気持ちの良い生き方。
『愚直に生きる』ということであり、『正直に生きる』ということだと思います。
（参考：中国古典の知恵に学ぶ 菜根譚 洪自誠 祐木亜子 訳 ディスカヴァー）
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