こんにちは。
昨日の森信三先生の修身教授録の反響が大きかったので、僕の人生のバイブルとも言うべき『言志四録』についても書くことに致しました。
明治維新の頃、公儀の学問所昌平黌、松下村塾で儒学や陽明学を学び、多くの偉人や賢人を輩出しました。
そして、明治維新の原動力でもあった。
その師である佐藤一斎の『言志四録』は、誇れる遺産とも言うべき英知の結晶です。
言志録
学問の師
人が学問するにあたって師とすべきものに、天・人・経の三つがある。その中で最上なのは、天を師とすることであり、その次は立派な人を師として学ぶことであり、その次は聖人の書を師としてこれを学ぶことである。
天とは、自然であり、最高至上の神のことです。人間も大自然の一部であることをけして忘れてはならない。
命の営みは、大自然の食物連鎖によって成り立っています。それは人間も同じ。
文明は進むだけ進み、いつしか自然を破壊し そして、自然の一部である人間の生活環境までもが危うくなっています。
大自然に学び、地球の命の営みの連鎖を維持することが最も重要な学問と言えます。
また、天の目を基準にする。
法はあくまで人の目です。
分からなければ、何をしてもよいという安易な考えに陥ってしまう危険性があります。
また、法を犯さなければ悪いことをしてもよいという考えにも陥ってしまいます。
しかし、天の目(最高至上の神)が常に自分を見ているとしたら?
この行いが正しいことか、正しくないことかを見ているとしたらどうでしょう。
法など無くとも、常に正しい行いができるはずです。
つまり、天の目(最高至上の神)こそ、自らの心の中に存在する。
更に、天はご先祖様の目でもあります。
今の自分の生活環境は、ご先祖様の行いがあり今がある。
この世に自分が存在するのは、数え切れない数のご先祖様が一人も欠けることなく、命のバトンをつないでくれたからです。
ご先祖様の徳行があり、今の生活がある。
ご先祖様に恥じない行いであるかを自らに問い、自らを正す。
ご先祖様への感謝の念を持って生活する。
天を師とし、誠の道を学ぶことが最上の学問です。
次に、立派な人とは、智徳を兼ね備えた人です。
言行一致であり、大志を持ったお方。
そして、利他の心があり、人様の役に立ち、生涯をかけて志を成し遂げようとしている人を師とする。
その次は、四書五経に学ぶことです。
四書「大学」「中庸」「論語」「孟子」五経「詩経」「書経」「易経」「春秋」「礼記」に学ぶ。
日本でも、偉人、賢人、聖人の多くは、この四書五経を学んでいます。
佐藤一斎、佐久間象山、二宮尊徳、上杉鷹山、中江藤樹、吉田松陰、西郷隆盛、渋沢栄一、安岡正篤、森信三、この他にも大勢おられます。
何千年の時を重ね、優れた先人の英知が集約された学問だかろこそ、何千年の時を越えて今も読み継がれているのです。
学問には二つあります。
学校の勉強は、事務学です。
この言志録での学問とは人間学のことなのです。
人としてどうあるべきか、どう生きるべきかは、人間学によって学ぶ。
しかし今、忘れ去ろうとしています。
先人たちの英知を学ぶ重要性が、僕はあるように思います。
現代こそ、必要な気がしてならないのです。
↓ポチっと押して頂けると嬉しいです。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆
『成功するための帝王学』
『立志』 No.1 へ
『使命』 No.2 へ
『人生計画』 No.3へ
『起業時の生みの苦しみ』 No.4へ
『起業して間もない会社に必要なもの』 No.5へ
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*☆
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─
『摩天楼を夢みて』 バックナンバー
第1話~
第10話~
第20話~
第30話~
第40話~
第50話~
━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─━─