保険に加入されている方へ、契約保険会社から年末調整や確定申告用に添付する保険料控除の証明書が届いたかと思います。
それを見て、保険料の納付額も結構バカにならない金額だなと思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その上で、保険の契約内容を改めてご覧になった方はどのくらいいらっしゃっるでしょうか？
そして、その加入している保険商品の内容をあなたはしっかり理解していますか？
最近、銀行に関する話題が多いのですが、販売している保険商品でのトラブルが絶えないそうです。
「元本減った」高齢者トラブル絶えず 銀行窓口販売の「外貨建て保険」
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180119-00000556-san-bus_all
外貨建て保険は、
・年金や終身があり、顧客から預かった資金を利回りの高い米国債や豪州債などで運用。
・保険金や年金、解約返戻金などは外貨で受け取る仕組み。
・為替相場が円安になれば受け取る資産がかさ上げされる半面、円高ドル安になれば目減りする。
・投資型商品としての側面が強い保険商品。
という商品特徴を持っています。
ところが、これを元本保証される商品と勘違いして契約しているケースも多く、特に高齢者やその家族からの苦情が国民生活センターに多く寄せられているそうです。
国民生活センターは、
▽保険契約していること自体に消費者の理解が得られていない
▽消費者の希望に合っていない保険の勧誘や契約が行われている
▽中途解約時や満期時もトラブルになりやすい
▽外貨建て保険は、クーリング・オフしても損失が生じる可能性がある
ことが問題点だと指摘しています。
そして、消費者に対し、
・内容が分からなければ契約はしないこと
・リスクや契約期間の確認をすべき
と注意を呼びかけています。
この背景には、日銀のマイナス金利政策の影響で、利ざやが確保できないかわりに、保険商品を保険会社の代わりに「代理販売」することで、販売手数料を稼ぎたいという銀行側の思惑があると記事では伝えています。
これに関連する内容のブログを以前書きました
バブル崩壊期のトラウマが原因？貸し渋る地方銀行
https://ameblo.jp/srconsul4141/entry-12322637493.html
銀行各社は、マイナス金利の影響で、本来の銀行業務である「貸し出し業務」での収益が悪化し、利益重視の経営にシフトしています。
ですので、投資信託や保険商品の販売に力を入れているのも分かります。
その上で、
「銀行員が必ずしもお金のプロではない」
ということは理解しておく必要があります。
もちろん、銀行でも取扱業務に関する勉強もしているでしょうし、銀行員個人でも努力して勉強されている方もいらっしゃいますので、取扱業務の知識が豊富な方も多くいることと思います。
それでもこれだけトラブルが多いのには、契約した側の理解不足もありますが、銀行側、そして担当する銀行員側にも説明不足な面があることは否めません。
資産を多く持っている高齢者をターゲットにした商品は、他の業界でも力を入れて販売しています。
商売をする上で、高齢者がターゲットとなってくるのは当然ある流れです。
ただ、結果的に「詐欺」的に商品が販売される図式になってしまっている側面があちこちにあり、売りたい気持ちは理解しますが、売る側のモラルの問題も大いにあると思います。
契約者側も買う以上、商品の内容をしっかり理解した上で買うことを肝に銘じないといけませんが、売る側も買う側の信頼を損なわない誠意ある商品を販売する努力が一層求められるのではないでしょうか。
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https://srconsul4141.amebaownd.com/pages/632540/page_201609092022
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