健康保険での給付を悪用した不正請求が発生しており、その証明書類に医師も加担しているしうです。
治療用装具、不正請求相次ぐ 安眠枕・オーダーメイド靴
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170819-00000054-asahi-soci
健康保険には、「医師の指示」により、
・治療用の装具(コルセット、弾性着衣など)を購入、装着したとき
・9歳未満の小児が小児弱視等の治療を目的として眼鏡やコンタクトレンズを購入したとき
などに、治療用装具作製にかかった費用を健康保険に申請することで、支給を受けることができる制度があります。
参考までに協会けんぽの様式を添付します。
健康保険療養費支給申請書(治療用装具) 記入の手引き
装具は医師が治療のために必要と判断すれば作製されます。
本来は、医師の指示で装具業者が患部の型を取るなどして作り、完成後に医師がチェックします。
健保組合(協会けんぽ)への申請には、申請書の他、病名・装具名を書いた医師の証明書や業者の領収書が必要です。
しかし、ここからがこの制度の盲点と言える点で、装具の現物や写真を示す義務がありません。
このため、不正な請求であっても健保組合(協会けんぽ)のチェックをすり抜けていたケースが発生しているのです。
さらに医師もこの不正を知って、証明書類記入に加担しているのです。
それを治療用装具と称して、実際は安眠枕やオーダーメイド靴として作製し、装具代を不正受給していたというのがこの事件の内容です。
東京都内の装具業者はホームページなどで「10万~14万円のオーダーメイド靴が健康保険で7~9割引きになる」と宣伝。通院していない客が店を訪れ、まず靴を作り、事後的に提携の医療機関が証明書類を出していた。医師は完成後のチェックもしていなかった。
と記事では書かれています。
医師が医療や年金制度の不正受給に加担するケースも結構あります。
また、装具業者も売上が上がらないために、謳い文句で何とか売ろうとあの手この手考え必死なのは理解します。
それでも不正は絶対にしてはいけません。
本当に治療で必要な場合に、このような制度があることは知っておいて損はありません。
ただし、「安眠枕」や「オーダーメイド靴」が「健康保険で7~9割引きになる」ことはありません!
「健康保険で7~9割引きになる」などの謳い文句がある業者の商品を見かけたら、疑ってかかるようにして下さい。
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