前項で、1~2カ月に1回程度、所属社労士会の勉強会に参加していると書いたが、ある時、私たちの勉強会が行われている会議室の向かいの会議室で行政書士会の研修会が行われていた。そこから勉強会の仲間と行政書士の話になったのだが、周りを見渡せば、行政書士試験にも合格している人がちらほらといる。その中には最終学歴が高校卒のため社労士の受験資格を得るために、行政書士資格を取られた方も何人かいらっしゃる(余談ですが、私は四大卒ですが試験申込時に一番手間がかからなかった「行政書士試験に合格した者」で受験しています)。
「ダブルライセンス」。所属社労士会の面々や社会保険労務士事務所主催の講習会、資格スクールの合格祝賀会などでお会いできた社労士の方々が持っていらっしゃる他資格を見ると「行政書士」の他には「FP(CFP・AFP・1(2)級FP技能士」、「キャリアコンサルタント」などが見られる。資格スクールのHPには社労士と相性のいいダブルライセンスとして他に「中小企業診断士」や「税理士」、「司法書士」などが挙げられている。
資格スクールは、ダブルライセンスを推してくるが、本当に必要なのだろうか?
「必要と思ったらその時に取ればいい」と私は考える。
資格スクールのダブルライセンス推しは、受講者を増やすための商売の一環なので、あまり真に受けない方がいいかなと。確かに業務独占資格は、その資格がないとできない業務ができることになるので数多く所持していれば業務範囲は広がる。しかし、私が存じ上げている士業の方々でダブルライセンスの方は少ない。確かに行政書士と社会保険労務士のダブルライセンスで開業されている先生はいらっしゃるが、ほぼ建設業中心の業務をされている先生に限られる。地方では司法書士と行政書士の兼業が多くみられる様であるが、都市部より司法書士業務に余裕があるため都市部では行政書士に依頼してもらう関連業務をそのまま受注できるからであろう。
業務独占資格の独占業務の範囲は広い。だから、開業して事務所運営が軌道に乗れば他士業の業務範囲まで手を出している余裕はなくなる。それが実態にように思える。足元を固めてから。それでよいのではないだろうか?
実際、私の様にダブルライセンスを保持していても世の中の何の役にも立っていない人間がいるのである。