国内仕様のSRには、アルミ製の巨大なオイルパンが装備されている。U20に、このオイルパンを装備することにより、2Lエンジンにしてオイル容量は約8Lにもなるのが生まれながらにして、かなりレーシングな使用を前提としたクルマである証ともいえる。
取り外した状態のオイルパン。手前は現在よく使われている強化ガスケット。当時物のガスケットはコルク製だが、これは締め付けトルクが難しい。
このバッファの切り欠きのところにオイルポンプがくる。
この茶漉しがオイルの吸い上げ部で、ココがバッファの切り欠き部分に来る。オイルポンプの横に突き出ているのがオイルレベルゲージで、ゲージはちょうどオイルポンプ下面ぐらいが先端。つまり、レベルゲージまでオイルが入ってれば、茶漉しはオイルの中に沈んでいるというわけ。
油槽の深さは、約130mm程度。年式?等によってなのか、この深さは何種類か存在する。
こちらは、U20に鉄製オイルパンの図。アルミのオイルパンはメンバーの下にはみ出していて、オイルの冷却も狙った構造になっているが、こちらはいったて普通の構造で、オイル容量も4.5L程度。当時のレース仕様は、巨大なアルミオイルパンでも冷却し、更にオイルクーラーを付ける念の入れよう。水だけでなく、オイルでも冷却する狙いだ。
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