フラワリングナイト -ファイナルグングニル(Ⅱ)- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ。

 

 

現代レミリアが攻撃の構えをとる。

 

「受けてみよ、ファイナルグングニル!」

 

「返り討ちにしてくれるわ!」

 

ジョウンも気を鋭く練り上げ、必死に抵抗するが、

グングニルの強大なエネルギーが弾き飛ばす。

 

「貫けー!!

 

ついにジョウンを捉え、気の槍が突き刺さる。

 

 

 

「なに、この力は…。

たくさんの気が交じり合って、私を…えぐる⁉」

 

「完全にこの世から消え去れ、ジョウン‼」

 

グングニルが貫通したジョウンの身体は

直後に大きな爆発を伴って消滅した。

 

 

 

一同がレミリアの元へ駆け寄る。

 

ケンブラックは怪しい気配が残っていないかどうか

注意深く探る。

 

「どうやら、上手くやったようだな。

ジョウンの気は完全に消滅した」

 

「お嬢様がご無事でよかったです。

でも、もう一人のお嬢様が自ら犠牲に…」

 

「いいえ咲夜、もう一人の私だって

死んだわけじゃないわ。

あれを見てごらん」

 

「え?」

 

レミリアが上空に舞い上がった

グングニルの光の欠片を手元に引き寄せる。

 

「この光の中でもう一人の私は生き続ける。

これこそまさに“伝家の宝刀”の証よね」

 

「なるほど…、この光が私達と幻想郷を

救ってくれたわけですね」

 

 

 

「みんな、無事だったー?」

現れたのは時の界王神とベジータだった。

 

「そうか、そっちもターレスを倒してきたんだな?」

ケンブラックが尋ねる。

 

「まあな、魔術だとか

色々小賢しいマネをされて少々手間取ったが、

所詮は下級戦士、技さえ見切れば

オレの敵ではなかったということだ」

 

「そういえば、暴徒化した早苗はどうした?」

 

「あの緑髪の娘か。ヤツは貴様らの話では

操られていた身だったそうだな。

死なない程度にダウンさせて、あの山の近くにある

『博麗神社』と書かれた家に置いてきたぞ。

意識や元の記憶を取り戻すのは

貴様らの仲間の力で何とかできるんだろう?」

 

「ああ、たぶんな。それにしても、

サイヤ人は非情な戦闘種族と聞いていたが、

あんた、なかなかの人情を持っているじゃないか」

 

「勘違いするな。

この星に住む甘い人間どもの命を奪ったところで

何の自慢にもならんだけだ」

 

「それにしてもレミリア、よく頑張ったわね。

過去から連れてきたもう一人のあなたを

救えなかったのは残念だけど、

ジョウンの歴史改変を全力で止めてくれたみんなに

感謝するわ」

 

時の界王神がねぎらった。

 

~<振り返り>へ続く~