フラワリングナイト -神の領域- | Resistance to Despair

Resistance to Despair

絶望への抵抗

<注意!!

当作品は「東方Project」と

「ドラゴンボール」をモチーフとした

二次創作小説です。

原作とは設定が大きく異なります。

 

以上をご理解の上ご覧下さいませ

 

 

 ついにケンブラックとベジータの対決が始まった。

サイヤ人の王子という実力は本物だった。

技、動き、そして格闘センスは

今までの対戦相手とは比類なきものである。

 

「どうした、フリーザを倒したのなら

そんな程度じゃないはずだ。

見せてみろ、貴様の真の力を」

 

「確かに戦闘民族と呼ばれるだけのことはあるな。

いいだろう、見せてやるさ。

それに、あんただってまだ上があるんだろう?」

 

「気付いたか、その通りだ。

楽しみだぜ」

 

ケンブラックはためらうことなく

超皇帝(スーパーエンペラー)ロゼに変身した。

 

 

 

「なるほど、確かに凄まじいパワーだ。

フリーザに勝てるのもうなずけるぜ。

では、オレも神の領域に達した力を

見せてやるとするか」

 

ベジータの髪、眉、眼、そして全身を纏うオーラが

青く染まっていく。

 

 

「それは、超サイヤ人とは違うのか!?」

「これはな、破壊神ビルスの元で修行して得た神の力…

名付けて“超サイヤ人ブルー”だ!」

 

「破壊神、だと…!?

 

「詳しく説明すると長くなる。

とにかくこの圧倒的な力を

貴様の身体と心に刻み込むんだな」

 

「オレの本気で優位に立てるかと思ったけど、

これは早く終わりそうにはないな…」

 

「覚悟はいいな? いくぞ!」

 

両者がお互いにフルパワーで再びぶつかり合う。

その激しい気のぶつかり合いは

大地を揺るがし、幻想郷の結界を越えて、

霊夢や摩理沙、レミリアたちにも届いていた。

 

 

二人の実力は拮抗し、時間の経過とともに

お互いに体力を消耗し、息が切れ始めた。

 

「ハア…ハア…オレはこの姿になって

ずいぶんパワーアップしたつもりだったが、

上には上がいるもんだよな。

やっぱり外来世界は広いぜ」

 

「外来世界だと? まさか貴様は

この星の人間ではないというのか!?

「いや、地球の一部であることには間違いないんだが、

この国の人間たちとは違う世界に住んでいて、

結界で外からは見えないようになっているのさ」

 

「そういうことか。どおりで長い間

オレがこの周りの星まで探っても、

貴様の気が感じ取れなかったわけだぜ」

 

「…さて、どうする? 続きをやるか?」

「当たり前だ」

 

「そこまでよ」

その時、聞き覚えのない女性の声がした。

 

~<過去からの来客>に続く~