<注意!!>
当作品は「東方Project」と
「ドラゴンボール」をモチーフとした
二次創作小説です。
原作とは設定が大きく異なります。
以上をご理解の上ご覧下さいませ。
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「この星に間違いないはずなんだがな。
1年前にフリーザのパワー反応が消えたのは…」
青と白の戦闘服に身を包んだ男はつぶやいた。
その直後、20kmほど先で気功波らしきエネルギーが
放たれ、大気が震えた。
「これだけ大きな気を放てば
向こうにもすぐ分かるだろう。
今のうちに離れておいたほうがいい。
闘いの巻き添えを喰いたくなかったらな」
ケンブラックは紫に言った。
「やれやれ、結局争うことになるのね」
「大人しく話し合いで解決できるような相手なら
オレがわざわざここに来た意味もないだろう?」
そこへ、例の男は現れた。
「どうやら、お待ちかねだったようだな」
「そういうことだ。あんたがサイヤ人か…」
「ほう、よくオレがサイヤ人だと分かったな。
それにしても、カカロットにそっくりだぜ」
「カカロット?」
「シャーンハイ星にいたオレと同じサイヤ人だ。
下級戦士出身ながら
王子であるオレに匹敵する戦闘力を身に着けたが、
3年前に心臓病で倒れた」
「オレはこの地球で生まれ育ったケンブラック。
あんたの名前は?」
「オレはベジータ。誇り高き戦闘民族サイヤ人の
頂点に立つエリートだ」
「念のために聞くが、この星に来た目的は?」
「決まっているだろう、フリーザをも上回る力を持った
貴様を叩きのめすためだ。
親である王を殺され、惑星べジータも破壊され、
ヤツらにいいように使われる屈辱に耐えながら、
オレは我が身を鍛え抜いて生きてきた。
だが、もう少しというところで
おいしいところを持っていかれた。
よって、オレのターゲットは自動的に
貴様に変更させてもらったということだ」
少々強引にも聞こえるが、地球人の滅亡が
目的ではなさそうだし、
話の筋としては通っている。
「そういうことならこちらも受けて立つぜ。
向こうに誰も住んでいない山がある。
そこでやろう」
両者は飛び立ち、それぞれ岩盤の上に降りた。
「なるほど、ここを貴様の墓場に選んだわけか」
「半分ジョークとはいえ、キツいセリフだな」
「では、決めようか。
最強の戦士がどちらなのかを」
べジータの髪と眉が金色に染まり、
気が格段に高まった。
「その変身は…!?」
「我々サイヤ人の間で伝説とされ、
フリーザさえも恐れた
“超(スーパー)サイヤ人”だ」
危機迫る状況ながらも、ケンブラックは
背中がゾクゾクするような高揚感を覚えた。
~<神の領域>に続く~