今日は、厚生委員会の地域内視察で「アザレアンさなだ」を訪問しました。
アザレアンさなだは、真田町にある高齢者福祉施設です。
最近は、高齢化が進む中、老人保健施設や特別養護老人ホームといった施設型介護への需要が高まっていますが、施設数が足りないため全国的に待機者が増加している状況です。
待機者をなくすためには施設を増やさなければならない。
しかし、施設数を増やすためには介護保険料を上げなければならない・・・
これはとても大きなジレンマです。
しかし、ここアザレアンではそれと全く逆のことをやろうとしているのです。
施設を作るのではなく、地域でお年寄りを支える仕組みを作る
つまり、「互助の精神を地域に育てること」=「地域力」が大切だと考えているのです。
事実、特別養護老人ホームは建設するのに10億円、入所できる人は100人です。
しかし、これを地域で支える宅老所に変えて考えると、設置に1000万円、利用者は4人です。
一人当たりのコストに換算すると施設型が1000万円であるのに対し、地域力型では250万円。
実に、費用対効果では4倍もの違いが出てきます。
介護保険の無駄遣いもなく、60歳を過ぎた人も体力に合わせて近隣での働き場所も確保できる。
こんな理想の地域づくりはありません。
これを「地域包括ケア」と位置づけ、認知症高齢者にも対応していくため小学校区単位の小さなエリアで事業が成り立つようなビジネスモデルをアザレアンでは考えています。
ただ、こうした取り組みが可能となるには地域の理解(地域力)が必要です。
そのために、アザレアンでは「ふるさと通信」という情報誌を作り、真田地域全戸に配布しているそうです。
そうした地道な活動がこれからの福祉を作るのですね。
「終の棲家はどこがいい?」
こういった質問に、お年寄りの8割は自宅と答えるそうです。
少しでも、自宅あるいは自宅に近い環境で生涯を終えることが出来たら・・・
これこそが、個人を尊重したこれからの福祉ではないでしょうか。