手間暇かけても金かけない。


金のないチームをなんとか勝たせるにはどうしたらいいのか。


低迷が続くドラゴンズの立て直しを本気で考えてみた。


弱いチームが勝つための方針は…、


『野球は投手』


これに尽きるだろう。



投手が失点を計算できる範囲に抑えられたら、勝機は出る。


143試合のペナントレース。

優勝するには総合的な戦力が必要だが、Aクラス入りまでならばやりようはありそう。


ちなみに今シーズンの両リーグの3位は現状、貯金3と7で、4位のチームからは借金がある。


勝率5割以上が1つの目安になるだろう。


となれば…、


『投手陣を整備して勝率5割以上』


これが目指すべきチーム像。


実はこれを実際にやっているのが広島カープ。

シーズン終盤に失速して借金3の4位になってはいるが、毎年大きな補強がなく、定期的に主力が泣ける中でのこの成績はフロント、ベンチの努力、能力の現れだろう。


広島を例に見ると、ドラフト戦略に、芯がある。

近年では中村奨成や、小園、野間、宇草といった野手も上位で指名しているが基本は投手。

無理ぜず、確実な投手の補強を積み重ねている。

大瀬良、九里、森下、栗林、森浦、大道、森、益田、黒原、高、滝田、常廣。


見事なものだ。何人かはドラゴンズに欲しいとドラフト前に私が言っていた選手もいる…!


ドラフトで1位〜3位を投手で固めた場合、3年で9人補強できる。

野手は基本下位での指名と外国人で補うというスタイル。


そういう意味では、広島の外国人が1人でも当たっていれば、ペナントはまた違っただろう。


ということで…


『ドラフトでは有力投手を上位指名し、打線は外国人に依存するもよしとする』


仮の話だが、打率が.200前半でも年間で20本くらい本塁打打ってくれて、60打点くらいあげれるならば、その得点力をもって勝ちを拾える試合も出てくる。

.280のシングルヒッターでは点にならない。

一塁、三塁、左翼は、長打のある選手を置くことが大切だ。


反面、二遊間は守備が大前提。


そうして育ったエース達は、早めにポスティングでメジャーに売れば、球団の収入にもなる。


安月給で囲むのではなく、結果を出した選手の希望を叶える球団姿勢を示せば、在籍時の年俸が低くでも、入団を嫌がられるケースを少なくできるだろう。


とにかく、不確定要素の多い野手よりも、前評判上位の投手を上位指名することが立て直しの第一歩だ。